第7話、技術伝授と不穏な陰
明智はまず始めに教えてことはお米は食べられることである。まさか、お米を食べる文化がないことには驚いた。
いや、元の世界でも食べない所はたくさんあるけど食べるものがない状況なら食べるべきだと思い教えるのであった。そう考えたらまずお米のおいしさを伝える必要があるなと思い食べさせることにしたのである。
もちろんお米だけでは寂しいのでおかずに焼き魚にぬか漬けの胡瓜をだしたのである。これは明智が日常的に食べている献立であった。そうしたら龍人の一人が
「これ……食べられるのですか。あんまり見たこともない物だらけなのですか。」
「もちろん、これ全部食べられますよ。あんまり馴染みはないから警戒する気持ちはわかるけど一度食べてから決めてくれ。ついでに自分もよく食べている献立だ。心配しなくても毒など危ないものは入っていない。」
そう言われた龍人たちはゆっくり食事を始めたのであった。そしてその数分後には物凄い勢いで食べている龍人達がいたのである。余程お腹が空いていたのであろうの速さである。
明智はどんだけ気に入っただよと思いながらも嬉しかったのであった。作ってよかったと思いながらも次はこれを龍人たちだけで作れるように教えないと思い話を始めるのである。
「まず、材料となる物を生産するところから始めることにいたします。特に大変なのはお米ですがこのお米は魔力が濃い水を与え続ければ一か月で実ることができることが分かりました。ついでに本来なら一年近くかかりますが・・・長年の研究でなんとかなりました。」
「なるほどそんなにも取れてたくさんあるなら食糧問題は解決でござるな。」
「土居さんの言う通りと言いたいのですがもしお米・・・と言うより白米だけを食べ続けるとビタミン不足で病気になるのでバランスよく食べないといけません。そのために魚や野菜をとることをお勧めいたします。」
そうして食材の魅力を教えていきながら明智はその採取の仕方や生産の仕方を教えるのであった。そうして次に教えたのは調味料である。
「さて次に教えたのは調味料です。料理をするのに大切な物です。塩をはじめ砂糖、醤油、味噌、コショウなどいろいろあります。その中でも作りやすい塩から教えていきたいと思います。」
そうしながら塩を作る準備をしながら明智は初めて教えることに緊張もしながらも周りに龍人たちに囲まれながら説明を始めるのであった。
「まず、最初に持ってくるものは海水をたくさん持ってきて大きな土器に火を用意します。そうして土器の中に海水を入れて火の力で蒸発をさせます。ある程度時間を置いてかき混ぜながら待ちます。その後、新しい土器に移し替えます。さらに移し替えた土器の方でも火で加熱しながらさらにかき回し続けます。そうして白い物体が塩になります。慣れないうちは大変かもしれませんが頑張ってくださいね。」
そして竜人たちは明智から塩を作る作業を教えてもらい作り始めるのであった。もちろん塩以外の調味料も教えるのであった。
「さて次は砂糖を作っていきたいと思います。これはある意味私が一番大切にしている調味料です。中の人もこれがないと生きていけないほど大切な調味料なのです。」
そう言われて竜人たちは真剣に聞くのであった。
「まずサトウキビと言うものを斬るところから始めます。ついでにすごく硬いので斬る時には注意してください。私自身、硬すぎて武器になるじゃないかと思うぐらいでしたよ。そして周りから切っていきその後中身も刻み切りをします。刻んだ後にそれを絞り出します。やる方法はお任せしますが最初に作った時は布でやりました。そして少し水を足しながら二、三回絞り出してサトウキビ汁の完成と言いましょう。その後は砂糖を焦がさないように過熱をしていき水分を蒸発させていきます。そうして砂糖の塊みたいなものができますのでこれを粉砕させて完成です。」
竜人たちと土居は眠りそうになりながらも聞き続けたのであった。その後、明智は龍人たちに教えながら一緒に作業をするのである。明智は久しぶりにほかの人と一緒に作業することが楽しく、いろいろと教えていくのであった。そのおかげで生活水準が一気に上がったことは言うまでもない。
そうもしている間にもとある場所ではあることが起きていたのであった。
そこは森の奥深くになる集落で住んでいたいエルフたちが会議をしていたのであった。それは最近、龍人たちの様子がおかしいと言うものである。それは明智のせいだが知る由もなく警戒をするだけであった。これ以上、龍人たちが強くなったら自分たちの場所はないと考えそこである者が
「どうだ、ここは腕だけは一流のあいつにでも調査をさせるというのは。災わないなことに亡くなっても悲しむのは親ぐらいだろうし。それにあいつ自身もうまくは話を持っていけば・・・。」
その言葉で会議はまとまり一人のエルフの騎士が龍人たちの調査をすることになるのである。この時、このエルフの騎士は思いもしないことが待ち受けていることに気がついていなかったのであった。
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