第2話

 オカヤマは人間国に密入国。尻尾を隠して人間に近付く。「街人さん。勇者に会うにはどこへ行ったら善いか」

 「あっち」

 「ありがとう」

 「それより旅人さん。用心棒は付いてるか」

 「いないよ」

 「そんな高価なネックレスをしてたら後ろから首を斬られても文句は言えんぞ」

 「いや言うよ」

 「とにかくボディガードを雇ったらイイ。そのままじゃ怪我しないで勇者に会うことは出来んぞ」

 「それはいかんな・・・・・・」

 「こっちに来なさい。用心棒を雇える店まで連れてってやる」

 「あいよぉ」

 公園のトイレまで連れていかれた。人間はナイフを出した。「そのネックレスを渡せ。あと財布もな」

 「街人さん。ネックレスは渡せない。それと勇者に会う方角は本当だったのか?」

 「適当」

 オカヤマは街人を痛めつけてトイレを出てから初めに目についた街人Aに寄る。「こんにちは。勇者に会うにはどの方角に行けばイイですか?」

 「知りたいか?」

 「はい」

 「だったら俺と戦え。勝ったら教えてやる」

 「じゃあ他の人に聞きます」

 「まてまて。冗談だよ。言ってみたかっただけ。教えるからコミュニケーション取ろうぜ。友達居ねぇんだよ」

 「悪いんですけど早く向かいたいんで」

 「お金。あげるから」

 「すみません行かなきゃならないんで」

 「今日な。でっかい水溜まり見つけてん」

 「はい」

 「あんまりでっかいから水溜まりでジャブジャブしてたわけよ。そしたら足濡れちゃった」

 オカヤマは街人Aを優しく気絶させ次に目についた街人Bに近付く。「すみません。勇者に会うにはどう行けばイイですか?」

 「知りたいか?」

 「はい」

 「なら服を脱げ」

 「じゃあ他の人に聞きます」

 「フン」

 オカヤマは街人Cを見つけて近付く。「すみません。勇者に会うにはどう行けばイイですか」

 「知りたいか?」

 オカヤマはCの胸ぐらを握っていた。

 「離せ」

 「申し訳ありませんでした。勇者に会うにはどこへ行けば」

 「内緒」

 「ああああああああっ」

 色々あってオカヤマは店で地図と方位磁針を購入した。

 

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