忘れてきた初恋
親友だとか、幼なじみだとか、私たちの仲を示すことばならたくさんあった。風に乗ってとんでいく風船のように、私たちはいずれ離れていく。ここから見えなくても、君はどこかで笑っているのだと思っていた。私以外の風船に、かこまれて。
君は風船のふりしたしゃぼん玉だったから、ある日割れて消えてしまったんだ。そう、ある日気が付いたら、ふと。
(誰もかれも、突然いなくなった君の行方はしらないという)
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