2016年 3年 加美洋子
私は次期会長に副会長の角田くんか書記の近藤くんが出てくれたらなと思っていた。この段階では近藤くんの方が積極的に手を上げるんじゃないかと思っていたし、それで良いと思っていた。
思ったより学校側の動きはきつかった。次期会長で巻き返しを図ろうとしているようで角田くんに対して接触してきたのだ。彼は私にすぐその事を報告してきてくれた。彼は相手に話を合わせつつ証拠を確保した。それは
角田くんは
「
先生の前に音声レコーダーを置いて再生ボタンを押した。スピーカーから
先生は激怒していた。そしてレコーダーを取ろうとしたので言った。
「当たり前ですがコピーはありますから」
「私を脅迫する気か?」
「いえ。念のため会話は録音はさせていただきましたが、何もしていませんし、する気もありません」
角田くんはそう
そして私が一言補足した。
「でも先生には今後何もしないで頂きたいのです」
こうして私達は
保護者会を先に根回ししていてこの時点で学校側は詰んでいた。
こうして第三中学校の風紀規則は学校側の意思だけでは変えられなくなった。
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