第8話 『あまねく神竜住まう国』 荻原規子
さてさて、今回の作品は、第2話『風神秘抄』でちらりとご紹介させていただいた『あまねく神竜住まう国』です。
実は11月ごろに、本屋さんでこの本が文庫版で発売しているのを発見してびっくりしました!もちろん即買いました。どうやら今年の9月に出たばかりだったみたいです。
すでに単行本で読んでいたので、今回は再読。先を知っていてもやっぱり面白い。
主人公は源頼朝。教科書にも出てくる超有名人物ですね。ただし、頼朝は頼朝でもまだ15歳くらいの少年・頼朝が主人公です。
戦に敗れ、伊豆へ流された頼朝が、その地に息づく土地神と相対しながら、己の運命と向き合う物語となっています。
この土地神というのが曲者で、不気味なんですよね。ホラーとかとはまた違う意味でその存在にはゾッとさせられました。神様的怖さといいますか...いや怨念めいた怖さもあったんですけど...上手い言葉が見つからない(´-`).。oO
読んでもらえば多分この感覚わかってもらえるかな?
それと、第2話でも書きましたが、重要なことが。頼朝をサポートする頼もしい仲間ポジションとして、風神秘抄にも登場する草十郎や糸世も登場します。二人のその後を知ることができて、ファンとしては嬉しい限りです。
最後に全体的な私の感想ですが、一言で言って面白い。あくまで主観なので間違ったこと言ってるかもしれませんが、荻原さんの描く日本の神々、神道や仏教。そこに史実とファンタジーが織り交ぜられて、歴史好きにも和風ファンタジー好きにもたまらない作品なのではないでしょうか!
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