※作品は絶対評価したいので、星の数はぜんぶ二つです。三つでも良かったんじゃないかって? ほんとそれ。
※7-後編まで読んだ感想です。
じっくりと考え抜かれた設定のファンタジー小説。3話から4話にかけて、一年一ヶ月ものロングパスを執念で通した作者に敬意を表し、やや早めですが、レビューを書きます。
とある孤児院にて暮らしていた少年リョウ。彼が孤児院の閉鎖をきっかけに、憧れていた王都を目指してケットシー少女とエルフ少年を伴って旅を始めます。
それが、どうにもきな臭い。
彼に旅を薦め路銀を渡してくれた孤児院のシスタークレア(セイレーンのハーフ)には、何やら一物ありそうな雰囲気だし、リョウも、道中、なにやらまがまがしい力を発現したり、記憶が歯抜けになって至り、どう見ても普通の男の子ではありません。
そして、新たに仲間になった女天使カスピエルもそうです。
かつて、天使と悪魔が戦争をしたという世界では、勝利した天使側が情報を統制し、悪魔への憎悪を不必要に煽っているとまで言われます。
あれ、これ、全員信用できなくね? 全員悪人? まさかの異世界アウトレイジですか?
と、とにかく先が気になる内容となっております。
不自然なほど繋がっていないプロローグと一話は、当然、後の伏線になってくるはずなのでしょうが、それが何なのかは、まだ分かりません。
今ならまだ間に合います。腰を据えて、読んでみてください。