第2話
こんな調子で授業を受けているため成績は入学当初に比べどんどん落ちている。来年には受験を控えているが、そんな事は全く考えてはいない。つまり中二病と言うこと以外は平凡な中学生なのだ。
遥斗はバスケットボール部に所属していた。別に特に上手いわけでもなく下手でもない。試合に出ても大した活躍はしない選手だった。練習を適当に終わらせ、いつもの帰路についた。学校から家までは30分くらいある。その間はじっくり妄想の世界に浸っておこう。
歩きながら妄想の世界に入り込むとより妄想の幅が広がる。「どこからか悪の組織からの命を受け、暗殺者が自分を狙っている」という妄想もできるし、「前で女子高生がカツアゲされている!ヤンキーたちを素早く正確に倒す俺!」という妄想も出来る。いわば帰路は「妄想のパレード」と言っても過言ではない。家に着いてからは基本的にマンガを読む。遥斗おすすめの読み方はマンガの主人公を自分に置き換えてムフフと読むことだ。実に気持ち悪いが遥斗はその読み方を楽しんでいるので否定はしないでおこう。
いつも通りに風呂に入り寝室に入った。寝る前も妄想に浸りながら寝る。彼のマイブームだった。妄想を1時間ほどしてから眠りについた。そのまま朝7時まで寝ているはずだった。
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