中二病が世界を救った話
@ari10090226
第1話
中二病、それは主に中学二年生に発症する悪魔的な病気のことである。そして、中二病の誰もが妄想の中で考えることがある。「何者からの手から世界を救う」と。
様々な声が聞こえる。「やったー。一緒だ!」「あいつと一緒かよ…。」「担任サイコーだー!」
二年生にもなってよく叫ぶ奴らだ…とばかりにその様子を見ている一人の男子中学生がいた。彼の名前は「田中遥斗」 平凡な名前だ。しかし、彼はその名前が本名だと信じていなかった。彼自身は、自分の本名は「如月翔」だと本気で考えていた。
中二病はいろいろ辛い。まず、授業中。こんな妄想が広がる。
「俺がここを食い止める!皆は早く逃げろ!」如月が言う。「何言ってんだよ。翔!俺も一緒に…」「俊介!お前は将来プロサッカー選手になんだろ?ならこんな所で死んじゃいけねえ!こんな所で死ぬ人間じゃねえんだよ!」如月は言う。「でも…」「行け!」翔が叫ぶ。「お前に比べて俺はなんも出来ない奴だった。お前に迷惑をかけてばっかりだった。でも…こういう所くらいかっこつけさせてくれよ」翔は泣きながら言う。「翔…」俊介は何かを悟ったような顔をして言う。「ありがとう…楽しかったぜ…」
翔はラスボスっぽい奴に爆弾を持って突っ込んでいく。「翔ぅぅーー!!」俊介の叫びと共に翔は闇に散ったのだった…
遥斗はその後のアフターストーリーまで頭の中で考えていたが、担任の九条に指名されてしまった。
「分かりません。」と言うと、「分かりません、じゃなくて考えなさい。」と言われてしまった。遥斗は気にせずに妄想の世界に戻った
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