第1話失敗と出会い

「ぎゃははははは」

うるせぇよ

「お前前世金魚か何かじゃねぇのw」

そんな風に言うなよ

「ちょっと男子言い過ぎじゃないw?」

「事実だしwてかキモかったじゃんこいつw」

「そうだけどさw」

「なんか言ったらw」

ほら、やっぱりこうなった。練習なんて意味無かった。こうなることはわかってた、はずななのに、諦めきれなかった。

「金魚は出てってくださーい」

『でーてーけ、でーてーけ』

ああ、分かったよ

「ホントに出ていったぞあいつw」

「マジ‼」

出てけっつたのお前らだろ

「ホントに金魚何じゃねぇのw」

「それなw」

ははははははは・・・


やっぱりな

いつも通りだった

助けてくれるやつなんていない、それが現実だ

自分を守れるのは自分だけで、他の他人じゃない

皆が大切なのは自分とその周りの空気で、みんな必死で笑って空気を守る

でも

俺にはもう、どちらもない



そう考えたら涙が溢れていた

誰もいない朝の廊下

目から涙が溢れていく・・・

止まらない雨のように・・・

溢れていく・・・


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大切な物 お猿のモンキチ @night933

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