第8話幸せは突然終わる…
俺と涼香は、お化け屋敷を出た。
「涼介くん!次はあのジェットコースター乗ろうよ!絶対楽しいよ!」
俺は、絶叫系が大好きだが、エンジェルランドのジェットコースターは、レベルが違う。
地上120mが頂上で、傾斜は60°だ、これは、ギネス記録にも乗っているくらいの、全世界から、強者達が挑戦しに来るジェットコースターだと、言われている。
「そうだな、あれ乗るか。やっぱり結構並んでるなぁ。」
想像できるだろうか、遊園地で、180分待ち。
もう、これを目当てに来てる人もいるのだろう。
俺と涼香は、並んでいた。
すると、園内のアナウンスが流れてきた。
「ただいま、園内に不審者が侵入しました。刃物を持っていますので、ご注意ください。…繰り返します…ただいま、園内に不審者が侵入しました。」
そうこうしているうちに、奥の方から叫び声と、地響きがしている。
よく見ると、大量の人と後ろに、その大群を追いかけてる人達が見える。
「涼香、これ俺達もここを離れた方が良くないか?……おい、涼香!聞いてるか?」
涼香は、視力がすごくいい方で、マサイ族に匹敵する視力を持っている。
その、大群を見て、涼香は震えていた。
「涼介…くん…あの追いかけて来てるの、人間じゃない…。そんなはずない…ゾンビなんて空想上の物なのに…。涼介くん!今すぐ逃げよ!?」
涼香は、俺の手を引き、俺達は走り出した。
しかし、ゾンビも走るのが早い。
「おいおいおい、ゾンビは遅っいって聞いてたのに、思ってたのと違うじゃねーかーーーー!」
「涼介くん!これじゃ追いつかれちゃう!目閉じて!」
俺は、初めて涼香に怒った。
「涼香!!こんな時に何言ってんだ!!目瞑ったら危ないじゃ」
「いいから!早く!目を瞑って!!」
涼香の言う通りにすると、涼香は俺を抱きかかえた。
すると、目を瞑ってるから変わらないが、すごく早く移動しているのがわかる。
(わかった…。これは、涼香からのドッキリだ、きっとそうだ…。じゃなけりゃこんなことおかしい。)
俺は、薄らと目を開けてみた、すると信じれない光景が目の前にあった。
(え…。そ…空、空飛んでる…ん?なんだこれ。)
俺は、涼香に1度降りるように頼んだ。
「す…涼香!1回、1回降りてくれ…。話したいことと、聞きたいことがある。」
俺は、この後、信じられない物を目にすることになる。
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