第6話初めてのデート

告白に成功した俺は、帰ったあと、機嫌よく2階に上がって行った。

「ただいまー!」

俺の明るい声に、母親が気付き、「どうしたの?えらく機嫌いいじゃない、なんかいいことあった?」と聞いてきた。

親というのは、子供の少しの変化で、なんでもわかるものなのだ。

「ちょっとねーっ。いい事あったよー。」

俺は、課題をしつつ、頭の中では告白した時の情景を頭の中で思い出していた。

そして、次の日。

母親に起こされ、1階に行くと、涼香が来ていた。

(俺ら、付き合ったんだよな…。す…涼香って呼んでも…いいよ…な。)

「涼香、おはよう。」

俺は、さり気なしに涼香と呼んだが、それほど、驚いてはいないみたいだった。

「涼介くん、ほっぺたにご飯粒付いてるよ?ふふっ」

そう言って、涼香は俺のほっぺに付いてる米粒を取って、そのまま口に運んだ。

(だっ…大胆だなぁ)

俺は、朝食を食べ終わり、涼香と学校に行くことにした。

「そうだ、涼香、今度の休みエンジェルランド行かね?」

俺は、唐突に質問するが、涼香は。

「えー、行きたい!あそこの観覧車眺めがきれいって言うもんね!」

確かに、エンジェルランドの観覧車は、かなりデカい観覧車だが、きれいというのは夜のことだ。

「そうだな、観覧車すごいきれいだからな。

楽しいデートにしような。」

涼香は、俺の腕に腕を絡めてきて、すごく喜んだ。

「やったー!涼介くんとデート!デート!デーデート🎶」

こんなに、子供みたいに無邪気に喜んでくれると、男としてもすごく嬉しいことだ。

こういう女子があげまんなのだろう。

学校に着いた俺と涼香は、クラスに行き、いつも通りの学校生活を送った。

そして、土曜日になり、いよいよ初デートの日だ。

家のインターホンが鳴る。

「涼介くーん!来たよー!」

涼香が、化粧してきた、モニター越しでもわかる、可愛いというのが。

「よし!行くかぁ!エンジェルランド!」

「エンジェルランド〜!」

俺たちは、初デートに向け、全力楽しみ中である。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る