第5話告白

学校から帰った俺は、机に座り、ルーズリーフを出し、シャーペン片手に涼香への想いを書き綴った。

その日の夕飯は、大好きな唐揚げだったが、なかなか箸が進まなかった。

そんな俺を見ていた親父がニヤニヤしながら俺にこんなことを言ってきた。

「どうした、涼介。 食欲ないのか?もしかして、お前…恋してんのか?好きな人でもできたか?」俺は、思春期真っ只中の、超反抗期中だった。

「ちげーよ!うるせぇなぁ!ご馳走様!!!」

俺は、2階へ急いで行き、ベットに着いたが、なかなか寝付けない。

夜中の2時頃には、寝付けたが、その日の朝は早くに目が覚めた。

急いで着替え、1階に行き、朝食をかきこんで急いで学校に行った。

そして、涼香の下駄箱を開けて、昨日想いを綴った手紙を入れ、心臓バクバクのまま、教室に入った。

涼香が学校に着き、自分の下駄箱を開けると、1枚の手紙が入っていた。

その手紙を開けると。

「沢城涼香さんへ、俺は君が転校生してきてからずっと気になっていました。そして、月日が経つにつれて、君のことが好きになっていました。放課後、屋上に来てください。」

と、書いてあった。

涼香は、その手紙をカバンに入れて、教室に向かった。

涼香が教室に入ってきた瞬間、俺の心臓は過去最速の脈拍数をたたき出したであろう感じで、バクバクしていた。

手紙は読んだのか、放課後来てくれるのかずっと気になり、授業中先生の話など、頭に入って来なかった。

そう思い、無意識で、涼香を見ていたら、俺の目線に気づいたのだろう、ニコッと笑い

「ん?どうしたの?なんか私の顔についてる?」

(か…かか、可愛すぎる!)

「いや、ごめん、なんでもない。」

俺は、窓の外に目線を移した。

そして、6限目が終わり、俺は帰り支度をして、急いで屋上に行った。

屋上で、緊張しながら、待っていると…。

(ガチャ)

屋上の扉が開いた、俺は振り返ると、涼香が来てくれたのだ。

「あれ?涼介くん!何してるの?私ね、今日学校に来たとき、下駄箱に手紙が入ってて、放課後屋上に来てくださいって、書いてあったの。」

俺の心臓は、もう止まるレベルで脈が早くなっていた。

「そ…その手紙、俺が入れたんだよ。沢城…俺……お前が転校生してきて、話してるうちに、沢城のことが好きになってたんだ。だから……俺と付き合ってください!」

俺は、頭を下げ手を出した。

(俺は言った。言いたいことは伝えた。頼む、手を握ってくれ…!)

涼香は、俺の手を握り、こう言った。

「私で良ければ、お願いします。でも、1つ言って起きたいことがあるの…。私と付き合うの、大変だよ?」

俺は、過去最高に飛び上がり、屋上を駆け回った。

「やったぞーーーー!よっしゃーーーーー!」

俺は、嬉しさが勝ちすぎて、涼香のお願いしますまでしか聞いていなかった。

その日から、俺と涼香は、カップルになり、俺は、学校1の幸せものになった。

あの事件が起きるまでは…。

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