第5話 「王国騎士団突入」
前回のあらすじ
第三のダンジョン「バベル」からなんとか逃げ切れた少年冒険者はバベルであったことをギルドの皆に話す。
それに対し、ギルド長はこのまま野張らしに出来ないらしく、王国騎士団に要請を依頼したのだった。
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冒険者達を全滅させた、コースケとアウラだったが、それっきり武器を買いに出ていったキマイラが帰ってこない。
何をやっているんだ。
「ねぇ!コースケ!これ見て」
僕に手渡してきたのは一通の手紙だった。
「スライムとアウラへ、自分は武器を買いに行くと言ってバベルから出ていくだろう。だがそれは、冒険者がけして怖いわけではない。」
「君達に我がダンジョン。を託せると見込んだからだ!」
絶対これただの言い訳だよな…。
「我の財宝はBOSS部屋の扉の上にある。これは我からのほんの気持ちだ、受け取ってくれ」
扉の上?ほんとだ!?ここからでも宝箱がみえる。
「どうやってとります?」
「コースケ!私を肩車してくれない?」
へ?肩車。
人生初女性を肩車する。そんなに喜ぶ事でもないか…
「分かった!じゃあ乗ってくれ」
アウラの足が僕の肩にかかる。
「せーの!」
軽! なにが何でも軽すぎだろ!?
女性ってこんなものなのか?
「よし!取れたわ!ゆっくり下ろしてってあぁん!」
やっば。姿勢崩してしまった。
「大丈夫か、アウラ?」
僕の上にアウラが崩れ落ちている。
僕がクッションとなり、怪我は無さそうだが、
完全に近い…。アウラの息の音が完全に聞こえる。
「アウラ?」
駄目だ。完全に気絶してる。
僕も少し足を痛めたそうだ。
「突入ー!」
扉の奥から声が聞こえる。
おい、嘘だろ…あの、ずっしりとした足音は王国騎士団?
しかもこんな状況で戦うなんて無理に決まっている!
どうする?どうすれば!
考え、考えた結果!
「ヒール」
ヒールとは回復魔法の一種だ。レベル10領域と誰もが使える便利魔法だ。
よし!これで足が動かせる。
まずは、王国騎士団が来る前にアウラを安全な場所に移動しなければ…
アウラを軽々と持ち上げ、BOSS部屋のすみの壁に寄りかからせておく。
着々と足音がこちらへ近づいてくる…。
「透視!」
今の自分だと盗賊スキルが使えないので、しょうがなく、魔法を使って、相手を確認する。
「ざっと、40人ってとこか…」
そしてゆっくりと門が開き初め、
「盾兵士一歩前へ!」
指揮官は一番後ろか、…
「魔道士はその場で待機!」
「兵士はそのまま突撃!」
おーー!。掛け声と同時にこちらも、
「古のドラゴン召喚!」
古のドラゴンはレベル70領域の魔法だ。レベル50の古のドラゴン一体を召喚するが、必要SPが膨大すぎる。
カンストしてる自分でもそうポンポンは出せない。
「何だ!あれは?」
「レベル70領域の魔法だよ…」
何だあれは?と聞かれたら、そうとしか答えようが無い…。
流石のトップギルド、王国騎士団でもこれには焦ってる。
「さてと、何処までドラゴンの攻撃を耐えられるかな?」
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