第119話 ピエールの話14

「さあデイツーさんから圧倒的という言葉が出ましたが、

では中身を見ていきましょう」

 

「まずバ国側、火力担当のリョフ、防御のトウタク、

支援ハンゾウ、狙撃タイシジ、遊撃コウウです、

対する第4小隊は、火力がチーズケーキ選手の

ケンシン」

 

「防御がダイフク選手のトシマス、支援がクリームパン

選手のシゲハル、狙撃がマッチャプリン選手の

シゲヒデ、そして遊撃フルーツタルト選手のヨシツネ」

 

「まあ序盤からびっくりですよねえ、支援担当の

クリームパン選手操るシゲハルが、敵中央まで

入っていって攪乱します」

 

「そんなに装甲も厚くないんですけどね」

 

「ちなみにこのシゲハル、ウィキペディアによりますと

宇宙世紀前、キョクトウはセンゴク時代のブショウ、

タケナカをモデルにしたそうですよ」

 

「まあこの、支援タイプのしかも装甲の薄いのに

に前に出てこられるとですね、狙撃構成のチームと

しては、スカーミッシュして下がるのか、それとも

そのまま近接して戦うのかの判断に少し迷う

んですよね」

 

「なるほど、バ国狙撃構成チームは判断に迷った

あげく、第4小隊火力構成のチームに捕まってしまい

ます。デイツーさん、このあともこの展開が

続きますよね」

 

「あのー僕これ見ていて気付いたんですけど、第4

小隊のマッチャプリン選手操るシゲヒデですね、

すごくいい働きをしています」

 

「いい働きというと」

 

「すごく細かいところなんですが、相手側の隙を

見つけては、コツコツと敵ミニオン機を狙撃

している」

 

「なるほど、私なんかはどうしてもダイフク選手

操るトシマスの大きな槍に目がいってしまいますね。

ところでデイツーさんが狙撃担当褒めるのは

めったにないと思いますが」

 

「そうですねえ、僕も狙撃出身なんで狙撃担当

はほとんど褒めたことないですねえ」

 

「というわけで、最後はフルーツタルト選手が

あやつるヨシツネが回り込んでゲームセット、

母艦確保となりました」

 

「ではライズさんとエボルさんに戻します」

 

「では次の対戦を見ていきたいと思いますが、

その前にエボルさん、さきほどの対戦で

ウィキペディアがさく裂していましたね」

 

「まあ僕はそれについてはノーコメントですね」

 

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