第4話 ガゼットじいさん

  小さな島の、海辺の町にガゼットじいさん、と呼ばれる老人が住んでいた。

 早起きなガゼットじいさんは、今日も、四時に目を覚まし、港に向かった。

 町は、町と呼べないほど小さく、すぐそばに家を見ることはできない。

 ガゼットじいさんは、そんな町の雰囲気が好きだった。


 「ふぅ。」

ガゼットじいさんは、トントンと二回自分の胸をたたいた。

しばらくすると、ガゼットじいさんは、苦しそうに呻きその場にしゃがみこんだ。



 

 七時になったくらいに、やって来た女性に倒れているのを発見された。

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