23話 逃亡? いや、デートでしょ


「ふぉふぉ。上手く出し抜いたようじゃな。皆で見とったぞい。そして、久しいな王国の姫さんや」


 いきなり俺達に話しかけてきたのは土の精霊バッカスだ。

 今、俺の肩に乗っかりソフィー姫様に話しかけていた。


「お久しぶりです。…バッカス…様、ですよね?」

「その通りじゃ。因みに様は付けんでいいぞい」


 ソフィー姫様が困った顔を見せたが、俺は無言で頷く。


「はい…。精霊バッカス」


 呼び捨てで良いと言うバッカスの返答に『精霊』を付ける辺り律儀だと思った。バッカスも好印象だったらしく機嫌がいい。


「ホホホッ。イッセイと居ると楽しいじゃろ?」

「ぶはっ!」


 この爺さんいきなり何を言い出すんだ!?

 姫が困っちゃうだろ。


「…はい。とっても。」

「ホホ。それは良かったわい。」


 一緒に歩いているソフィー姫様は、バッカスの質問に下に俯いて答える。


 ほらぁ。言いにくい質問はやめろって。

 不機嫌になってないか顔色を伺おうとするがちょっと見えないな…


 バッカスを見ると髭を撫でながら愉快そうに笑っていた。

 …よう分からん。


 学園から徒歩でテクテク歩くと10分程度、王国の中心【王都広場】までやってきた。広場の中央にはこの国の守り神であるガブリエル様の石像がある。

 姿は肩に担いだ壷を地面に向けて傾けるといった仕草で、この国に川を作った時の再現何だとか。壷からは水が出ており中央広場の五本に分かれる川へと流れている。

 清楚で慈愛に満ちた神として讃えられており何でも未婚の女性を守る神としても有名なんだとか。ま、本人も金◯様に『ホ』の字の様だしな。


 しかし、当のご本人は相当なヒステリック持ちだとは誰にも言えない。

 そんな事をしたら呪われて仕舞いそうだ。


 おっと、話が逸れたな。話を戻そう。


 っと、ここまで来れば大丈夫だろう。

 俺はソフィー姫様に渡していた魔石を回収し【ステルス】を解く。そして、少々名残惜しいが握っていた手も離した。


 だって、相手はお姫様だよ。いつまでも掴んでたら失礼でしょ。


「あっ…」


 手を離した瞬間、ソフィー姫様が悲しそうな声を上げた。

 そして、バッカスが俺の頭をバチコン叩いてくる。


「痛い。痛いよ。何? 何ですかバッカスさん」

「アホか。手は握っておかんか」


 えぇーー。って、えぇーーー。


 バッカスの怒りがどうしてそこなのか分からない。二度ビックリしたわ…。

 しかも、グーで殴って来るので普通に痛い。


 バッカス。マジ止めて、痛い…。

 ……痛いんじゃボケー!! ちょっと離れろ!!


 振り払おうとするがバッカスは俺にしがみついて離れない。


「ふふふっ。どうやら手を繋がないと大変みたいですね」


 ソフィー姫様が手を握ってくる。

 すると、バッカスは俺への攻撃を中止した。何なんだよ!!


 それを見て、ソフィー姫様が「うふふ」と言って笑ってくれた。

 先程まで悲しい顔をしていたソフィー姫様はすっかり機嫌が直った様だ。


 くそジジイ…。


 でも、ありがとう。


 とは言え幾ら一般の格好をしていたとしても、素顔では流石の姫様はバレるんじゃ無いかと心配したら。


「意外とバレませんよ」


 だ、そうだ。

 人前に立つのは必ず、王様か女王様と一緒だし遠く離れているので意外と顔は知られていないんだとか…。自分で言って寂しくないか?


「折角街に出たので、案内してくれませんか?」


 俺の手を引っ張って姫様は商人街の方へと行こうとする。

 ま、折角街まで来たんだ。遊んでから帰っても問題無いか。


「では、行きますか」

「はいっ!」


 俺達は街の奥へと進んでいく。



 ・・・


「わぁ~。あれは何ですか?」

「これは何ですか?」

「それは…。これも…。あれも…」


 流石は女の子、買い物となると途端にパワフルになるんだね。

 あっちこっちと付いていくだけだったのだが、俺は目を回しそうだった。

 兎に角、察知力と言うか気になるものが沢山あるんだろう。色んなものに興味を示していた。


「姫様。少し休みませんか…」


 体力は鍛えていたお陰で随分付いたと思っていたが錯覚だったようだ。

 今は新鮮な空気を飲み物と一緒に取りたい気分になっている。


 しかも手は先程からずっと握りっぱなしだ。五歳児でも硬直してきて、ちょっと痛くなっていた。


「そうですね。もう少し回りたいのでその前に一旦休憩にしましょうか」


 まだ回るのか…。

 今一番聞きたくなかった言葉だ。


 とは言え逆らう訳にもいかないので取り敢えず飲み物を買いに行くことにした。

 この国の市場には様々なものが売っている。それこそ、モンスターの肉や野菜、果物に乳製品、木綿に鉱物、薬草に漢方。なんでも御座れだ。魔導書や魔法道具なんかも置いてあり。一歩裏に入れば、更に怪しい魔導書やら宝石やら武具やらなんかも手に入る。

 人が集まる分何でも揃うのが都会ってやつだな。

 …ま、需要が有るって事は、供給も有るって事だ。

 当然の話だが、物は仕入れをしなくては売れない。これは、世界の常識だ。


 実は先程からソフィー姫様に向けて視線を飛ばしている奴らが居るのだ。(既に数名、指で弾いた小石でこっそり気絶させている。)

 モチロン。いたずら目的のアホも居れば、お店に並べたらどんなお値段に変わるのかそろばんを弾いている奴もいる。


 いかにも良家の娘が護衛(子供一人)も碌に付けずにウロウロしていれば、『攫ってください』と言っているようなものだ。


 このままだと闇の世界を一網打尽にする必要があるので少し表の方を歩くことにする。


 嫌な視線がほぼ消えた辺りで適当な店を探す。数店見て見つけたのは果物ジュースを出すお店。

 姫が、「あっ、泣き甘の実です」って言って凄く目をキラキラさせた。

 果汁100%なのだが、何の果汁なのか分からないのが玉にキズだった。見た感じマンゴーっぽいのだが、何か違う。マンゴーには口は付いていない。ましてや


「シクシクシク」

「うええええええ」


 泣いたりしない…。

 うわっ、何だこれ。めっちゃコワッ!? ってか、キモッ!!


「らっしゃい…」

「ジュ、ジュースを2つ。ください」

「はいよ。ちょっと待ってな」


「うえええええ。ぐぇ……」

「…」



 俺の心が冷たくなっていくのを感じた。

 あんなモノ。ソフィー姫様に聞かせるもんじゃない--!!


「わぁ~。良い泣きっぷりですね」

「おっ、嬢ちゃん分かるかい? こいつは珍しい奴なんだ。『グズリ』ってやつでな。西の方にしかならないんだが、ちょっとした伝で手に入ったのよ」

「わぁ。私、『グズリ』は初めてです。『ゴウキュウ』とか『ウソナキ』とかならありますが」

「おぉー。嬢ちゃん中々通だね。オジサン感動しちゃったよ」


 わっかんねー。

 オジサンと姫様がなんでこんなに分かりあっているのか理解出来なかったー。話題に乗り遅れたけど、別に良かったー。


 急に帰りたくなってきた。

 兎に角、少しは休憩しましょう。という事で支払いをすることにする。

 丁度、俺達の後にもお客が並び始めた。えぇー。これ売れてんの!?


 っていうのが率直な感想だった。


「50アニマだよ」

「はーい」


 ソフィー姫様に支払いが終わるまで待って貰う。

 つもりだったが、


「私が買ってみても良いですか?」


 俺の後にいたソフィー姫様がそう言った。それはまぁ、目を輝かせて。

 まぁ、そんなに難しいものでも無いし別に良いか。


「では、コチラをお使いください。」

「コチラは?」


 俺が渡そうとしたものを見て、姫様は首を捻った。それを見て俺と店の店主さんが一緒に笑ってしまう。


 この世界、実は実物通貨が存在しない。一応『‡(アニマ)』という名称はあるが、実態の無い【エナジー】と呼ばれるの皮や採取部位から取れるエネルギーである。

 その『アニマ』をギルド他数店にのみある端末機を使って吸い出し、専用の端末に貯めていくのだ。


 なーんだ、液体化か気体化した通貨か。


 とか、思った方は早とちりしている。

 実はそのエナジーはと言うと、この世界では全く役にたたないエネルギーなのだ。

 じゃあ。何でそんなモノ通貨変わりにしているんだ? って思った人。確かに正解だ。

 本来通貨は流通させ、物の売買で儲けを作るが、アニマは流通してもそもそも価値が無いのだ。


 ではどうするかと言えば、精霊界に売っている。

 どうやら精霊界の世界を維持するマナの精製にアニマは必須なエネルギー何だとか。

 それだと一方通行なのだが、売れたアニマは精霊の恩恵として帰ってくる。

 大地の精霊ならば地面を直したり、鉱山を直したり。

 水の精霊なら雨を降らせたり、川を作ったり出来る。


 と、そんな感じだ。

 簡単に言えば、取引されるアニマの交換分、精霊が力を貸してくれる。そう思ってくれれば良い。

 そのため、国は領民(国民)にアニマの納税義務を課しており多くの量を収めた者に地位や恩恵を数多く与えているのである。


 閑話休題


 姫様に渡し、首を傾げられたものは『ワリフ』と呼ばれる自動支払装置なのだ。

 芋ようかん一本位の長方形の魔導道具なのだが、端末同士を付けて魔力を通すと通貨代わりのアニマの受け渡しが出来る。


 --ピロローン。


 何処かで聞いた事がある音が流れると俺のワリフから50アルマ相当の量が減っていた。


「こうやって物の売買をおこなうのですね?」


 姫様は興味深そうにワリフを見ながらそう言った。



 ・・・



「僕も姫のために活躍したかったよ。アイツ偉そうなんだもん」


 今俺の肩でおしゃべりしているのはセティだ。

 結局もう少し回る事を考え広場からは離れず、近くのベンチで休むことにしたのだ。

 そうしたら精霊の皆が姫様と話がしたくて出てきたらしい。


「アクアにカズハ。セティも久しぶりですね」

「がはは。鍛えてないからあんなやつに良いように言われるんだぞ」

「えぇ。気をつけます。プロメテ」


 姫様はプロメテを優しく見る。

 プロメテは、ちゃっかりと姫様のヒザの上をキープしていた。


「本当にお久しぶりですね。」


 懐かしい面々は、皆姫様の周りに近づき挨拶などをしていた。

 一人だけ俺の近くに居る精霊もいるのだが。

 気づいた姫様が挨拶をしてくれた。


「貴女は初めてですね? ソフィア=ララ=フェニキス=ガブリエルです。よろしくお願いしますね」

「貴女がソフィア? 助かってよかったね」 

「私はマーリーン。よろしく…」


 ソフィー姫様に向かって右手をあげて挨拶するマーリーン。

 さっきから足が視界に入ってきてすっごい気になるって言ってるですけど…。


「闇の精霊まで…。すごい、凄いです。イッセイ様」

「ははは、たまたま運が良かったのです」


  マーリーンについてはセレネ姉様についていった際に運良く契約出来ただけなので、全ては姉様のおかげだ。


 --オオオオオオ。


 歓声が上がったので辺りを見渡すと、大道芸人が火を吐いてお客さんを楽しませていた。


 そうだ、そうだった。王都は只今入学シーズンの真っ只中でお祭り騒ぎだった。色々あってすっかり忘れていた。


 改めて辺りを見渡せば大小さまざまな出店が沢山出ていた。


「ソフィー姫様…。ソフィア姫様」

「あっ、ごめんなさい。何でしょうか?」


 やっぱり気になっていたんだな。

 俺が声をかけた時、『びくっ』と体を震わせていた。

 真面目な顔をして恐る恐るこちらを見上げていた。


 そんなに驚かすつもりは無かったんだけどな…。


 でも、そんなソフィー…姫様を可愛いと思った俺はちょっと病気かもしれない。

 だが、言い訳させてくれ。この反応は【鏡】に似てるんだ。


 俺が昔「鏡さん。」と呼んだ時の彼女の反応に…。


「あの、何でしょうイッセイ様?」


 おっと、少しセンチになってしまっていたようだ。


「驚かせて申し訳ありません。実は、折角なので少し街を楽しんで見ようと思いまして、僭越ながらこのイッセイ=ル=シェルバルトが、ソフィア姫様をエスコートさせていただきたいと思っております」


 掴んでいる手を持ち上げたまま膝を付く。お誘いをする時の貴族礼を行ってみた。

 因みにお誘いをするのに手を握ったりはしない。今は隠遁の魔術が切れてしまうので、仕方なく手を繋いだままだ。


「まぁ。それでしたら私を満足させていただきましょう」

「ありがたき幸せ」


 俺の冗談に対しておどけてみせるソフィー姫様。


「フフッ」

「楽しく回りましょう」


 俺は姫様と大道芸を見たり、簡単なサーカスを見たり、ゲームで遊んだりと一通りは楽しんだ。ちょうどいい具合に小腹も空いたので、


「最後に、屋台で『買い食い』などご経験なさっては如何でしょうか?」


 多少、オーバーなリアクションで眼の前に並ぶ屋台に手を広げる。


「私のオススメは、あちらの串焼きです」

「串焼き? ですか???」

「えぇ。庶民の味です」


 いくつかある露店の中である1店を指差す。

 屋台が幾つも並んでおり、ワイバーンの肉を串焼きにしている店があった。

 ワイバーンとはドラゴン種の中でも亜種の部類に入りとても弱い種類だ。

 空を飛ぶ爬虫類系をドラゴンと呼び、地上で暮らす奴をコモドラゴンと呼ぶ。 

 どちらも食えるのだが、ワイバーンはポピュラーな食べ物だ。


 何でかって言えば、ワイバーンの方が何処でも取れるのだ。


「おじさん。2本ください」

「おう。坊主、最近良く来るな。『ワリフ』を出してくれって、今日は…お前さん。隅に置けねえな」


 串を二本貰ってワリフをかざす。


「あれ? おじさん。一本分しか減ってないですよ?」

「俺の奢りだ」

 

 おじさんがウィンクして返してきた。

 こういう人情的なサービスがあるのは本当にありがたい。

 嬉しいサプライズに姫様の喜んでいた。


「ご主人。ありがとうございます」

「…おっ、おう」


 姫様のお礼におじさんはタジタジだった。

 去り際に俺の顔を見て「毎度。また来いよ」と言ってくれた。

 最近、【夜の散歩】が終わって朝の街をぶらついている時によく来るお店なのだ。

 朝から開いてるのはこのお店位しか無かったのもあるのだが、味付けが美味いので、今ではほぼ毎日通っている。それで、顔を覚えられたようだ。


 おじさんに会釈すると、噴水の近くまでソフィア嬢を連れて行く。

 噴水の縁まで行って腰を下ろし、串焼きを包んだ包ごとソフィア嬢に差し出し、自分は一本抜いてそのままかぶり付いた。


 口の中から肉汁が溢れ出す。

 甘辛いタレの味と少し筋が残っている肉の食間が非常によく合っている。

 骨の無いスペアリブだと思ってもらえれば分かりやすいだろう。


 囓った時のこの肉肉しい食感がたまらん!!


 ソフィア嬢も食べ方を躊躇していたが、俺が全く気にしない素振りで囓っていたら次第にソフィア嬢も同じ様に囓って食べだした。


「んんっ。王宮の料理に無い味ですね」


 溢れる肉汁を対処する姫様。中々貴重な絵だと思う。

 そして、肉の味に舌鼓を打っていた。


「見た目は簡単ですがなかなか美味しい料理でしょ?」

「はい。とっても」


 ソフィア嬢も喜んでくれた。

 王宮ではこんなジャンクな食べ物は無いだろうからな、喜んで貰えて良かった。


「あの。イッセイ様」

「はい。なんでしょうか?」

「お願いがあるのですが」


 俺はソフィア嬢を見るとこちらに向いて真剣な顔をしている。

 黙って聞いていたらソフィア嬢が続きを話す。


「私を姫様ではなくソフィーと呼んでいただきたいのです」

「それは…」


 子供の頃にもこんな事あったけど。思った以上に不味い内容だ。

 お姫様相手に貴族間で色々な憶測が飛び交うシビアな内容だった。


 正直言うと困った。すぐに答えの出せるが、本人を目の前に答えの出しづらい内容だ。答えに詰まっていたら更に頼み込まれた。


 ちょ、ソフィアさん。顔と顔の距離が近いですよ。


「お願いです。2人きりの時だけでも良いのです」


 ……まただ。この上目遣いで俺を見る視線がどうしても鏡とぶれる。

 そして、その視線を向けられるとノーと、言えない俺がいる。


「な、なるべく、善処します…」


 やっとの思いで返した俺の言葉にソフィア嬢の表情は安堵と恥じらいの色を見せていた。即座に断らなかった事にホッとした様子だった。


 そして、また、上目遣いでこう続けてきた。


「では、お呼びいただいてもいいですか?」

「今ですか!?」

「今です」


 俺はいきなりのふりに戸惑いを隠せ無かった。

 しかし、そんな俺を逃がしてくれないソフィア嬢は体を寄せてきた。

 あまりの勢いに体を逃がして距離を取る。が、これ以上は噴水に落ちてしまう。


 やべっ、挟まれた…。


 ソフィア嬢を見ると、すごく真剣な目だった。

 俺は、両手を万歳し降参のポーズを取る。


「わかました。わかりましたよ・・・ソフィー・・アひ、め」


 寧ろ下がった、か?

 改めて言わせられると恥ずかしい。

 ちょっと、練習させてくれ。ソフィー、ソフィー、ソフィー…


 ソフィーはガックリと肩を落としている。

 待って、もう少し練習すればいけるから。



「そんな…。イッセイ様。名前を呼んで頂けないのですね…」


 がっくりと項垂れるソフィー姫様。

 うぅ…。ヘタレですいません。


「見つけたぞ。ソフィーーー!!」


 いきなり大きな声で叫ばれたので、驚いたが汗だくで鬼の形相をしたクロスライト様を見た。

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