第94話 戦火の時 イリア

イリアじゃねえか。神の剣と戦い、満身創痍のイリアの前に、騎士団のザグムが現れる。ザグム、兄様はどこ?いるんでしょう?知らねーな、裏切り者の呪われた魔法使いめ。身体を俺の好きにさせてくれるなら、教えてやってもいいぜ?あなたなんかにお願いした私が馬鹿だったわ。では、力づくで聞かせてもらうわ。


【イリア対ザグム】


ザグムは正面からイリアに大剣で斬りかかる。


イリアは距離をとり、花咲く地の嵐を放った!既に季節を終えた紅の葉が、舞い上がり、ザグムを切り裂く!


けっ!呪われた魔術師め!女のくせに強いからっていい気になるなよ。


紅の葉は役目を終え、天へと還っていく。


ザグムの大剣とイリアの魔術で強化しているルーンソードが組み合う。力はザグムの方が上だ。なんでそんな細い剣が折れねえんだ!この化け物め!とはいえ、お前は神の剣との戦いで、魔力も尽きて、弱っている。仲間を呼んでるからな。覚悟しろ。お楽しみの時間だ。


満身創痍のイリアは今にも倒れそうだ。剣に縋るように、手を預け、体勢を崩している。


ザグムがゆっくりと近づいてくる。イリア。終わりだな。初めに楽しませてもらうか。


ザグムがイリアの顎をとるとイリアはザグムにライトニングバインド。さらに短剣でザグムの首を攻撃。


あなたがどんなに恵まれた人生のカードを持っていても、どんなに卑怯で卑劣なことをしても、わたしにはかなわないのよ!


俺は、お前をいじめれば、俺のものになると思ったんだよ!なぜだ!


あなたは私を支配することなんて出来ないのよ!

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