ブッ飛んだスペースオペラと、うらぶれた探偵ものの相性は、混沌という一点で結合して時に素晴らしい相乗効果を見せる。この作品は正しくその一典型、一完成形です。次から次に開示されるぶっ飛んだ設定、タフでヤバい過去を持ちながらも駄目人間な主人公とそのSF的な相棒、カオスにカオスを屋上屋と重ねた登場人物たち、ブン投げ級の勢いですっ飛ぶストーリー。怪作的傑作です。
ハードボイルドな主人公はやっぱ三枚目がいいですねー。 そしてこの手の話にはつきものの相棒は本作品ではわんこ。 主人公との軽快でウィットに富んだやり取りにニヤリとさせられました。 テンプレートとおっしゃる方も、もしかしたらいるかもしれませんが、やっぱり安心して読めます。 それにテンプレートを生かすっていうのは、テクニックが必要ですからね。 本作品は、会話と文章のバランスも良く、テンポよく読めました。 読まされちゃいました。 この後の展開、楽しみにしてます。