第24話 エルフ族の秘密
エルティアに案内されて迷いの森の奥地『フラワーガーデン』へと辿り着く。
そこは森の雰囲気とはまた違っていて、謎の花に囲まれていた。
家が一件だけ建っている。勿論木でできた家が。
森の木を原材料にしているのか。
「今はエルフ族は私を数えて3人しかいないんです。皆神々によって全滅させられて」
今何て言った? 神々に全滅させられただと。
神は人間やエルフの敵なのか。
「お帰りなさいエルティア。誰……って男の子じゃない。珍しいわね」
「はいオーガに襲われていた所を助けてもらって、それで御礼を兼ねて『フラワーガーデン』に案内したんです」
「そうなんだ。あ、私はアクア。エルフ族3人の生き残りの一人なんだ、宜しく君は」
アクアと名乗るエルフ族の美少女はエルティア同様白色の肌に耳が長い。
アルビノなのだろうか? 不明だ。
水色の綺麗な髪に透き通った水色の綺麗な瞳の色である。
「俺はルクス。宝石の所在地についてエルフ族に聞きにきた。是非教えて欲しい」
エルティアとアクアは俺の話しを聞くと真剣な表情で言った。
「私達の家に案内するよ。ヴァイゼなら知ってる筈だし」
ヴァイゼ? 誰だ。残りの生き残りの一人だろうか。
俺はエルフ族が住まう奥地『フラワーガーデン』にある大きな木でできた家へと入っていく。
前世でのファンタジー小説に出てきそうな家だ。
ワクワクするな。
「ヴァイゼ珍しいことにお客様よ。エルティアを助けてくれたんだって」
「ワシの言うことを聞かずエルティアまた外に出たようだな。運が味方せねば死んでいたぞ」
エルティアは謝罪し、アクアは溜め息をつく。
「それでワシに何の用じゃ人間。いや…………お前転生者か」
ヴァイゼと名乗る黄緑色の髪に黄緑色の瞳をしたロリロリの貧乳の美少女が一人称をワシで俺に話しかけてくる。
どことなくエデンに雰囲気が似ているな。
ってかそれよりなぜ俺が転生者だと知って⁉
「何故転生者だと知っている。エルフ族特有の力か?」
「雰囲気じゃよ」
「でじゃ、ワシに何が聞きたい転生者よ」
「ルクスでいい。宝石の在処について聞きたい。今全部で宝石を三つ継承している。仲間も含めてだが。俺はアヴァロンに行きたいんだ」
ヴァイゼは一度目を閉じ再び目を開ける。
「いいだろう。立ち話もなんじゃ座れ。エルティアとアクアはお茶の用意を」
エルティアとアクアは了解しましたと言いお茶の用意をする。
「宝石の全ての所在地についてはワシらも知らぬ。
しかしエルティアが一つ継承している。」
やはりエルティアが宝石を継承しているのか。 反応していたしな。
あえてスルーしていたが。
「どうかエルティアを殺さないでやって欲しい。さすればワシらが知っている秘密をお前に話そう」
「ああ約束しよう」
エルティアが協力してくれるなら別に殺す必要はないか。
別な奴殺せば欲求も治まるだろう。
「しかしそうは言っても昔は貴重な資料が沢山あったんじゃが、今は神々の手によって失われてしまい、おまけに悪魔の王サタンがオーガをエルフの森へと派遣させておる。時期にこの森も支配されるじゃろう」
「エルフ族は強くないのか?」
ヴァイゼは少しだけ俺から目を逸らした。
エルティアとアクアが運んで来てくれたお茶を俺はその間に頂く。
「ダークエルフになれば強い。しかしリスクもありダークエルフには安易になってはいけないんじゃ。通常では魔力は膨大でも戦闘に関しては弱い」
通常のエルフは弱いのか。
まあRPGなんかのゲームでも大抵ヒール役だしな。
納得納得。
「宝石は7つ集めれば伝説の島の扉が開く。神々が昔ある一族を恐れてある一つの島へと閉じ込めたんじゃ。ここまでは誰でも知っておる」
「ああ」
「人間側が戦争を仕掛けたので仕方なくある一族は人間を滅ぼそうとした。しかし神々は許しはせんかった」
ナハトとイドラの母親が話していたな。
「ある一族とは転生者に関連していると言われておる。しかしよくは分かっていない。ワシがアヴァロンについて知っているのはこれぐらいだ。」
「転生者についても聞きたい」
俺は詳しく転生者を含め話を聞こうとすると、森の中から、膨大な魔力の気配がした。
「魔族じゃ。それもこの魔力悪魔の中でも上位悪魔じゃ」
ははっ。面白い。殺す絶好の機会だ。
「話は後だ。お前らは『フラワーガーデン』から出てくるな。俺が悪魔を殺してやる」
俺はチートスキルで上位悪魔の一人の下へと移動する。
そして上位悪魔の一人アザゼルと対面する。
「こっから先は通行止めなんで、死にたくなかったら引き返せよ。まあ殺すけどな」
俺とアザゼルの戦いが始まった。
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