第14話 人殺しって快感を覚えて最高です。
俺は魔法通信によってアウラから連絡を貰っていた。
『今どこにいるのよ。欠席しすぎ』
『少し野暮用でスノー帝国に』
『はあ~。まあいいわ一つ忠告しといてあげる、シャルロッテも欠席しているのよ。スノー帝国にいるかもしれないわね』
まじかよ。只でさえ面倒くさいのに、異常者っぽいあいつまで来たら更に面倒くさい事態になるぞ。
『御忠告どうも。じゃあ忙しいから切るぞ』
『私も行けたら行くから。面白そうだし』
『ああ分かった』
来なくていいです。ってか来るな。本当に今誰が誰だか頭の中で整理するの大変なんだよ。
俺は宿に戻ろうとすると遠くから殺気が俺に向けて放たれるのを感じ取った。
チートスキル発動
チートスキルで殺気の出所に飛ぶ。
飛んだ先はスノー帝国の横に存在する森である。
雪で真っ白に覆われていてとても綺麗だ。
しかし普通の人なら遭難したら終わりの広さだな。
ってか寒いぞ。
「出てこいよ。全部で8人だろ。殺気だだ漏れだぞ」
「馬鹿なあんな遠くからどうやって……仕方ない」
7人殺して、1人から情報を聞き出そう。
人殺しの初体験だ。俺にならできる。
チートスキル発動
この
まあ俺がコントロールできるわけだが。
「ぐあああああああああああ」
7人殺して1人だけ生かす。
抹消される時に苦痛が伴うようだな。
ははっ、楽しい楽しいぞ。これが人殺し。
チートスキルで無双するたび、前世の鬱憤が晴らせている感覚が増す。
「さてお前死にたくなければ質問に答えろ。お前らは何だ?」
一人の女性は怯えた表情で、必死に声を絞り出し俺の質問に答える。
「わ、私は組織ブラックリングの一員。ボ、ボスの名前はゾンネ様。宝石を集める為各地に散っている。これ以上は知らない。分かったら逃げていいわよね」
はあ~。駄目に決まっているだろ。絶対に殺す。
「ありがとう。じゃあ死ね」
俺は8人全員の命を奪う。女性8人か。本当この世界男性は少ないんだな。
ああ、もっと遊びたいな。人殺しは楽しいと気づかされた。
強者と
俺が宿に戻ると着替え中のハイルがそこにはいた。
「デリカシーないわね。出て行きなさい。それか目を閉じてなさい」
「はいはい」
ブラジャーは紫色か。派手で巨乳って最高だな。
容姿も満点といってもいいぐらいだし。
ロリロリのエデンや冷静沈着なアウラとはまた違った魅力を感じる。
「あなた血が服中についているじゃない。人でも殺したの?」
「ああ8人殺したよ。最高の快感だったよ」
壊れてきている。自分でも分かる、でも止められない。
もう心の時計の針は右に傾き始めたのだから。
「ふーん……私と似ている」
「無理に共感しなくていいよ。自分でも壊れて来てるの理解してるし」
「別に同情なんてしてないわよ。事実を口にしただけ」
そう言えばエデンどこにいったんだろう。
「エデンなら食堂よ。私も食堂行くから、ルクスもシャワー浴びてから食事取りなさいよ。そんな血だらけの状況じゃなく」
ああ、そうだな。
俺はシャワー中考え事をしていた。
ナハトを殺せば宝石を奪えて、強者と戦えるのではないかと。
しかし俺にとって強者なんているのだろうか。
チートスキルがあれば最強なのではないのか。
可能性があるとすれば、俺と同じ転生者か、若しくは伝説の島の住人か。
女神ならどうだろうか。
鏡に映った自分の狂気じみた笑顔が忘れられない。
「ははははははははははっ」
俺は一人シャワー中に笑い声を押さえられず笑っていた。
~~~~~~~
ナハトはフードの少女の言いつけを無視して、ルクスの匂いを辿る。
ナハトは強者と戦い殺しがしたくてたまらなかったのだ。
教会で出会った少年が脳裏に焼き付き忘れられなかったのだ。
「強い、絶対に楽しめる」
ナハトはルクスの匂いを辿りルクスが宿泊している宿まで向かった。
~~~~~~~
「着替え終わったようね」
「ああ」
「エデンは少し野暮用で食堂から出たわ。今日は夜遅くまで帰らないそうよ。私も少し野暮用で抜けるわ。各自今日は自由にしましょう」
「ああ」
ハイルは俺を横目で見て、席を立つ。
食事に味が感じない。
美味しい食事の筈なのに何も味を感じない。
そう言えばエデンとハイルと情報整理したっけ。
ナハトに協力を求めるんだっけ。でももうどうでもいいや。
俺が席を立つと一人の美少女とぶつかった。
「ああ悪い……いや丁度いい場所を変えようぜ」
「同感よ。場所を変えましょう」
ルクスとナハトは再び出会う。
今度は殺し合う為に。
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