第11話 学園長と二人同じベッドで興奮します

スノー帝国へはチートスキルを使わず向かう事にした。理由は学園長の意向であり俺には全く分からない。




 そもそもなぜ俺のチートスキルを知っているんだ?




 学園長は謎が多すぎる。




 「この中間地点の街で一夜を明かそうではないか。何じゃ? 妾の顔に何かついておるのか?」




 「学園長の名前って知らなくて。聞きたいな~なんて」




 ははっ。自分の学園の学園長の名前すら知らないなんてな。




 まあ俺も前世での校長の名前覚えてないけど。




 「そうじゃな。う~むエデンじゃ。エデンと呼び捨てで構わぬぞ」




 エデンか。可愛くて綺麗で美しい名前だな。名は体を表すとは正にこの事。








 アルカディア国とスノー帝国の中間地点のリディアという街の宿で一夜を明かす事にした。




 宿で出た夕食はとても美味しくスプーンとフォークが止まらなかった。




 この世界には箸は存在しないのだろうか? 和の国があっても不思議ではないが。何せ広大すぎる世界だからな。




 「宿が一部屋しか空いておらんかったので一緒に寝るぞ。構わぬだろう」




 ええええええ⁉ マジですか。いやいや流石にロリロリの金髪美少女と一緒の部屋で寝るなんていいのだろうか。




 前世なら犯罪で逮捕案件だな。




 「俺は嬉しいけどエデンはいいのか? いや一応異性だし」




 「妾は構わぬぞ。お主がよいのならな」




 ラッキーーーーーーーーーーーー。




 いや~これは仲を進展させるチャンスだ。正直この世界に来て一番の美少女は学園長ことエデンだと思っている。




 もう俺の初恋でもいいかもしれない。アウラも捨てがたいが。




 「ならご一緒させてもらうよ」




 「うむ」




 俺は夕食を食べ終えて二階の宿部屋にエデンと入ると、驚く光景が目に映し出された。




 ベッド一つしかねえ。しかもシングルベッドだし。




 まじかよ。流石にこれは想定外なんですけど。




 「明日の明朝出発じゃから、シャワーを浴びて寝るとしようかのう。どうじゃ一緒に入るか?」 




 「からかうな。先に浴びていい」




 「思春期じゃのう。お主可愛いのう」




 エデンの言葉に心臓の鼓動が跳ね上がる。シャワーを浴びてる姿を想像してしまい、思わず勃起しそうになる。




 シャワーを二人とも浴びおわり、二人同じベッドで就寝する。




 体が密着している。っていうか胸当たってるんですけど。




 「お主神話を知っておるか?」




 おお話題を振ってくれた有り難い。




 「いや知らないが」




 「お主授業を聞いとらぬな。まあよい昔々一人の少女は別な世界から飛来して来ました。飛来して来た世界は少女が住んでいた世界とは真逆の世界でした」




 「続きをどうぞ」




 「少女の住んでいた世界は戦争で崩壊し、少女は只一人生存者として別の世界へ飛ばされました。そしてその世界で幸せを築き上げました」




 神話を聞いていると眠たくなってきた。




 「しかし束の間の幸せでした。恐ろしい魔物や人間に束の間の幸せを奪われ少女は殺されてしまいました。しかし少女は女神によって異世界転生させられます」




 ドキッ。異世界転生だと、俺じゃないか。




 俺は一気に眠気が吹っ飛んだ。




 「異世界転生させられた世界で転生者として世界を作り救ったとさ。その少女が作った世界がこの世界だと信じられておる」




 俺以外にも転生者がいるのか⁉ もしいるのなら女神は何を考えて、いやそもそも女神の正体は誰だ?




 「面白い神話だな。そう言えばシャルロッテとかいう女もおとぎ話を俺に聞かせてくれたよ」




 神話とおとぎ話に関連性はあるのか。この世界は面白いな、ワクワクする。




 チートスキルで無双して前世の鬱憤を晴らしてみせる。




 「宝石を七つ集めると伝説の島の扉が開くという言い伝えじゃろ」




 「何だ知っていたのか。それより何で神話なんかの話を俺にしたんだよ」




 エデンは天井を見上げ呟いた。




 「何となくじゃよ」




 「なんだそれ」




 「もう寝るとしようかのう。おやすみじゃルクス」




 「ああお休み」




 その日俺は神話について考えていて余り眠れなかった。




 エデンの寝顔はとても可愛かった。




        ~~~~~~~


 ナハトは今日も人を殺していた。いや人だけではない、モンスターすらも。




 楽しそうに楽しそうに他者の命を奪っていた。




 「この国に集まってくる。強者が」




 「行くわよナハト」




 「ええ。強者を殺すのって楽しみよね」




 「そうねナハト」




 ナハトとフードを被った少女はスノー帝国の宿へと向かって行った。


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