第9話 流れる


ふと気づくと

1週間経っている


僕とあなたとの間の距離感


すべてを大切にしたいのに

時間はいつだって平等



ごめん。なんて謝るけれど

僕だって悪意があったわけじゃない

君だって、意識が回らなかっただけだろ?

優しくなれよ、余裕を持てよ

なんて、言える僕でもない



本当の優先順位がぐちゃぐちゃになってしまっても、

時間は誰にでも残酷だ



流れて、流れて、ずっと流れてきて

やりたいことを思い出すために

じーっと、立ち止まってるから

流れに逆らっている気分がする


僕はずっと、流れてきただけかもしれない

流れていくうちに、自分が削れて、まぁるくなってしまって、周りを見ながら流されて、そして。

自分の元の形を忘れる日が来る。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る