第8話 眠る


眠らなくちゃと気合いを入れると

眠れないけど、意気込むの。


あぁ、ここはどこだ。

行ったこともない旅館に居る。

私の部屋はどこだ。


はやく、はやく布団に入らなくては。

息がつまる。


あぁ、ここは。自分の部屋だ。僕のベットだ。

目が冴える。頭が回転し始める。まずい、はやく眠らなくては。目を閉じる。無心になれ無心になれ。



体が一気に不自由になる。

首筋に大量の汗と寝苦しさがやってくる。


あぁ、ここはどこだ。がばっと体を起こす。

目覚まし時計を叩くと、眩しすぎる光が3時半だと知らせてくれた。


荒い息を整える。夢だったのか。

分からない。

私は寝ていたのか、それとも寝らなかったのか……。

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