第11話 ヒョウ姉妹

「えっと、このあたりのはずなんだけど…」

「……なにもないじゃないですか」

「ほんとにここなんですか?」


ジャングルの上空でオオコノハズクとワシミミズクのフレンズの博士と助手が、ハクトウワシが見たという「ひと」を探し回っている。


「こうなったらジャングルのフレンズに聞きまわったほうが早いですね」

「そうですね、助手。ハクトウワシはもう少し上空を見回ってください」

「わかったわ」



はあ…めんどくさい……本当だったら図書館で本を読む時間だったのですが…でももし万が一、「ひと」がいるとしたら、もう一度料理を食べられるのです。ポジティブにかんがえn


シュダン! ヒュッ パッカアアァン!!



「な、何ですか、今の音は!?」

なにかが飛んできた…?弾け飛ぶ音がしたということはセルリアンをやっつけた……?

「ど、どこから飛んできたのでしょうか……?」


「何かあったんですか!?」

「あの音なに!?」


「わからないのです…とりあえずあたりを探してみましょう」





さてと…個のフレンズは誰なんだろう…

フォッサさんに聞いてもわからないし…


「うーん…どうしよう…」

「私も見たことないから、多分昨日の噴火で生まれた子なんじゃないかな…だとすれば、図書館に行ったほうがいいかも」

「図書館?」

「図書館に行けば、何でも教えてくれるんだ」


へぇ、フレンズにものを教えるフレンズが出てきたか……図書館にいる子は字が読めるのかな?


とりあえず、図書館に向かった後で火山を偵察しに行こう…

とか思っていた時


「おーい、大丈夫か!?」

「さっきの音はなんなんや?」

「結構大きい音がしたなー」


ん?キングコブラさんと…あとは誰だ…?

「ああ、うちはヒョウ。で、こっちが」

「クロヒョウや。よろしくな」


「なあシグマ、このあたりで大きな黒いセルリアン見なかったか?」

「そうや!ついさっき、このあたりで目撃した奴がいてな…」

「なんか気づいたこのがあったら話してくれや」


「ええと…黒いセルリアンだったら…倒しましたけど……」


「「「え!?」」」

「一人であんなん倒したんか!?」


「別に俺自身の力じゃないですけど…」

「じゃあなにしたっていうんや?」

「ああいえ、道具を使っただけd」

「お前、道具使えるんか?」

「もしかしてひとか!?」


「ああ、シグマはひとだぞ」

「あれ、言ってなかったっけ」


……やっぱり人は珍しいんだな……

テンションすごいぞこの人たち…


「聞いてへんで!へー、これが人なんやなー!」

「一体何を使ったんや!?」


「この戦車砲だけd「なんやそれ!?どーゆーしくみなんや?」


ぐいぐい来るな…このひと…


「ええと、サンドスターの塊を飛ばしてセルリアンのぶつけて倒す……っていう仕組みですかね」


「あたいらも使ってみてええか!?」


うーむ…ASUは空挺戦車だから装弾数が少ないんだけど……

ま、どうにかなるっしょ。このキラキラした目には逆らえない。


「いいよ、でもその前にセルリアンを見つけないと……」


「セルリアンならサバンナちほーに大量発生したらしいで」

「じゃ、サバンナに向かおう」

「よし、じゃ行こかー!」


「…シグマ、火山に向かわなくていいのか?」

「……とりあえず目の前の目標からつぶしていこうかなと」

「……そうか」


コブラさん何か察してる…?考えすぎか…


「これに乗ればええんか?」

「うん、とりあえず装填手席に座って」


ぷにっ


「ああ、なんか踏んだ!」

「……なんやこの子?」

「さっきセルリアンに襲われていたんだ。たぶん昨日の噴火で生まれた子だろうから図書館に連れて行こうと思って……ってあれ?ジョフちゃんどこ行った?」

「ああ、あの子ならついさっき起きてタスマニアデビルたちと遊びに行ったぞ」


なら大丈夫か…あれ?フォッサさんついてくるの?


「当たり前だ。お前、勝負のこと忘れたのか?」


あ、やべすっかり忘れてた






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