第4話 ジャングルの愉快な仲間たち

「すまん、少し興奮しすぎた。」

「…人のフレンズってそんなに珍しいのかい?」

「珍しいっていうか、今まで一度もそんな事案なかったからね。っていうか理論的に無理だったような気がする。」

『人ヲフレンズ化シヨウトスル実験ハアッタケレド、“公式ニ”成功シタコトハナカッタミタイダネ。』

「公式にってことはどういうことだ?」

『ミライサンヤカコ博士ナドハソレト似タ症状ニナッタコトガアルヨ。』


ああ、だからあの二人は年取らないのか…

なんかあの二人に関しては何が起こってもおかしくないや…←(大体サンドスターのせい)


「ん?腕のそれは何だ?」

「これはラッキービーストの腕時計版だよ。」

『初メマシテ、キングコブラ。』

「へぇー。このボスもしゃべるんだ。」

「ボス?」

「ああ、私たちはラッキーのことをボスって呼んでるんだ。」

「普段はしゃべってくれないけどね?」

「緊急時以外は生態系維持のため会話できないようにプログラムしてあるからね。」


っとと危ない、大事なこと聞き忘れてた。

「みんな、ちょっと質問いい?」

「なんだい?」

「最近、変わったこととかないかな?」

「…変わったことねぇ……」

「…セルリアンが少し強くなったかなぁ……?」

「…それだけ?」

「…そのほかは何も変わってないよ?」


よかった、まだ活性化はしてない…

予定ではあと一か月ぐらい猶予があるけど、早いに越したことはないな。


「あ、あと」

「何かあった?キングさん」

「ああ、ついさっきフォッサの奴が空から何かが落ちてきたとか言ってたな。」


ん!それ僕の荷物!


「その荷物僕のです!」

「ああ、そうなのか?ちょっと待て、フォッサ連れてくる」

「え?どうやっ――」

「呼んだ?」

ふぉおお?どっから現れた?


「さっきからずっとその木にぶら下がってたよ?」

ちゃっかりオセロットちゃん木の上でくつろいでる…


「君の言う荷物って、このくらいの木の箱?」

「はい、そうです!」

「川の向こう側なんだ、ジャガー?」

「もっちろん!運んであげるよ!」

「ありがとう、みなさん!」

「あとは任せた、フォッサ。」

「キング―、いい加減勝負しようよー」

「あーはいはい、わかったわかった。」

「約束だかんね!」

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