第13話 サナンダ記:光と闇の出会い
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サナンダ記:シアターへようこそ
光と闇の出会い 乙音メイ
「すばらしい!すばらしい!いやあ、ほんとにすばらしい。あなたは素晴らしい!」
妻と一緒に店内通路を歩いていると、翁風情の男性が、メアリーの真正面に立ちふさがり、きょとんとしているメアリーを誉めちぎっている。
メアリーは自分を見つめる目が、自分の頭上や背後にも注がれ、視線が泳いでいることに気が付く。変わった人だなあ、と思っているが、現に、褒められることをいろいろしているため、この人にはそれがわかるのかな? くらいに思っている。
この男は、完全に戦略を間違っているのだが、あと3回、妻に同じことを聞かせるために登場する。ラスプーチン翁風情だが、雇い主から言われるがまま演劇しているのだ。ここはある政党の幹部の、その兄弟が会長をしている、海外にも店舗を持つ大型ショッピングモールの一支店である。
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