第9話 サナンダ記:「ヨーダ」
サナンダ記
「ヨーダ」 乙音メイ
家でのメアリーは、通信制の大学に入学し、宇宙やこの惑星や人間の活動に関する研究科目を受講するようになった。学びたくなったのだ。
それというのも、仕事で6か月単位の契約更新の際に会社側から、何かあればと求められて提案したことが採用されたり、パートタイマーの立場であっても、素晴らしい能力を持ちそれを発揮する気概もあることが、周囲に認められ拡大されて、店内各部署のパートタイマー代表と店長との会議が、毎月開かれるようになった。それで、妻はますますやる気が出て、この惑星のために役立ちたいと思うようになったのだ。惑星や人や動物などの生命活動に関し、負担や無駄のない生き方などを、図書館や、その時メアリーがまだ信じ切っていたCMのない局のラジオ放送などから、そうした分野の情報のために常にアンテナを立てていた。通信大学の受講科目はそのような志の表れだった。前進する妻に、お祝いの気持ちを込めて私は妻の好きなアマガエルを妻が使う外階段の段上に導いておいた。その顔は同朋が手助けして制作された映画「スターウォーズ」に出てくるヨーダに似ている。妻は案の定すぐに気が付き、
「これは入学祝ね!」
と、とても喜んでいた。
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