『 Σ:シグマ 』

乙音 メイ

第1話

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  『Σ:シグマ』 乙音 メイ 作


 人それぞれの人生があるけれど、惑星規模で、価値観が根底からひっくり返るような事に遭遇することもある。

 この十年の間、大きな津波の様に、それは来た。


 第一波は宇宙意識を持つ人物の、

「動物さん可哀想」

の一言から生活が"VEGAN"に変貌した。

 始めは不便もあったが、家族ぐるみで体の波動が軽くなった。おかげで、宇宙エネルギーのやり取りも超感覚(クレアセンシェンス)を伴って行えて、とても感謝している。


 現在到来中の、私にとっては第三波目になる今度の波も、これまた大きい。

『天使的宇宙人とのコンタクトHoward &Connie Menger著』(益子祐司訳 徳間書店)宇宙船コンタクティーで科学者、有名なメンジャー夫妻が書いた本がきっかけだ。半世紀以上も前に〖アダムスキーや研究者たちによって、密かに伝えられてきた「ブラック・ムーン」という月がある〗との短い一文が、P82訳者の補足文に記載されていたのだ。


 同居している天使(一人につき最小でも三人のガーディアン・エンジェルによる生涯の付き添いがある~詳細Dr.Doreen Virtue)と共に透知(クレアコグニザンス)してみた。


 他の星の煌めく光を吸収し、その一方で、強い「反発エネルギー」を発している。

 私達は、「重力」を勘違いしていた! 満月新月のときの太陽、月の並びや潮位からもそれは窺える。そうなると、位置は月の裏。色を集めると黒になるように、色は漆黒で、宇宙船からも判りにくい。愛されたいと思っている。これではメビウスの輪のよう、埒が明かない。


 金星やプレアデスなど進んだ文明の星では、内部の、水の多い美しい景観と、私達と同じ太陽系の宇宙空間をも内包した(三次元に慣れた脳では理解し難いかもしれないが)世界で、楽園生活をしている。勿論、フリーエネルギー社会だ。でもこの超文明惑星も以前は、それぞれの星の外殻に社会があった。


 私達が普段見ている月も、内部にイルカやクジラが泳ぐ海を湛えた、美しい世界がある。そして外殻側の裏側には、反発エネルギーを流すためのドームを冠した建造物群があり、他星との交流のための空港も宿泊施設もある。

 アポロ17号くらいになるのか、私達も、月の高等評議会に一ヵ月前にコンタクトをすれば快く「訪月」の了解が得られるらしい(一方行通信でも察するし、天使にも頼めるとのこと)。


 本には、メンジャー夫妻が月旅行(主に裏側)に招待されたときのことなども記されている。

「一行は建物から建物へと移動し…そして山を越え、谷を抜け、地下の施設のようなところを訪問した」「空港のようなところ」「培養ゲルによる栽培」「栄養豊富な野菜果物、ナッツ」etc……。

など、暮らしの全てはドーム内、外には

「一分以上いられませんので、お気をつけ下さい」

と、そのように注意された、という記述もあった。反発エネルギーには触れられていないが、これは、黒い月に一番近いため無理なのだと思った(外殻に居留しているのは、他星間との外交官的な奉仕を担当している人のみと天使に聞いた)。


 そう、私達がここにいて「重力」と勘違いするほどの「反発エネルギー」を逃れることは、波動が軽くなることを意味し、宇宙空間に在る「陽子」という「意志≒愛」の働きを増長することができる。

 宇宙空間には、クォークが満ちていて、そのうちの※〔中性子が「意識」し、陽子が「意志」としての「愛」を発信し、その働きをする〕とある、その通りのことが起こる! ※〔〕内引用『宇宙からのメッセージ「波動の法則」足立育朗著』


 それは、周波数も軽く、思考したことが魔法の様に実現する世界、超能力ワールドの高次元界を開くことに等しい。さて、ここまで解った私はどうしよう、と思った。誰に伝えるか?

 すると、何気なく手にした辞書(明治書院精選国語辞典新訂版)の「ジルコニウム」という文字に、吸い寄せられるように目が行った。【中性子の衝撃に強い】

 宇宙船の外壁というイメージも浮かんだ。

 つまり、ジルコニウムのエネルギーを『シールド』として利用するなら、ブラック・ムーンの「反発する」という「意識≒中性子」から逃れられる!天使に聞いたら、超文明惑星も、内部世界に移行するまではこうした変遷があったという。


 だから私達もここから始めよう。巫女作家でも何でも、できることをしてみるつもりだ! 同居の天使はイエシュア(宇宙名:サナンダ・ジーザス)なので愛もパワーももの凄く、ジルコニウムの性質に、ライト・ムーンで使用中のシールドエネルギーがプラスαされ、それを頂いた。


 『私はジルコニウム+αエネルギーを、この星の電磁帯にシールドとして施します』目を閉じ、エネルギーにコマンドをすることが可能だ。

 2017年6月15日に開始。その日の午後、窓から見た海の潮位が急上昇。


 後に一部は氷山に上積みを依頼した。毎晩このプロジェクトを繰り返せば更に頑強になる。Σ総和のなせる業の素晴らしさは、他の星が証明している。



    

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9.Sep'17   記:イエシュア、また、月の高等評議会から

ライト・ムーンで承知している、ブラック・ムーンからの反発エネルギーの数値的なデータをプレゼントしたいとのことです。サナンダを通して、月の高等評議会が把握している、この私達の惑星に「到着しているであろうデータ」をインターネット上の『SANANDA』という高次元からのメッセージを集めた英語のチャネリングサイトに公表するので、受け取っていただきたいと申しております。

乗り物から車輪を外すことが容易になるでしょう、と申しておりました。 

                

                             

                                    了

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