第3話 バイナリけんけんぱ
はなちゃんと、ウマタロウは、バイナリめがねをもって、あおのやかたにいくことにしました。
まえに、まじょにバラバラにされたあのちずをもって、しゅっぱつです!
まずは、バイナリおうこくのもんのまえから、でんしゃにのりました。
7つめのえきは、サンドボックスえきといいました。
そこをおりたら、こんどは、バスです。
バスのていりゅうじょは15こめです。たくさんのっていたじょうきゃくは、いなくなってしまいました。
ウマタロウをかかえたはなちゃんがひとり、ポツンとすわっていると、15こめのていりゅうじょがちかづいてきました。
「つぎは、フィッシング~フィッシングまえです。」
「お、おります。(ブー)」
ブザーをおして、しばらくするとばすていにつきました。ゼロからもらったチケットをわたして、ふたりはバスをおりました。
このバスていから、あおのやかたまでは、15ふんほどあるくよ、とのこと。てくてくあるいていると、ねこのおばあさんに、あいました。
「おや、こんなところでなにをしているのかい?」
「いまから、あおのやかたにいくの」
「えっ!!!!あおのやかた!!!! わるいことはいわないよ、はやくおかえり!!」
ねこのおばあさんは、ひっしでとめました。
でも、はなちゃんはママとパパのためにあおのひかりをとりもどさねばなりません。
「あのね、あおのひかりをとりもどさないとね、パパとママがこまっちゃうの。だからいまからあおのやかたにいくの。」
はなちゃんのひっしのうったえに、ねこのおばあさんは「じゃあこれをもっていきなさい」と、ねこじゃらしがたのステッキをくれました。
しばらくあるくと、うみのほとりのあおいいえがみえてきました。
「あれが、あおのやかた、かなぁ」
「あおいから、きっとそうだよ」
はなちゃんは、かりてきたうでどけいをみました。
「12じ30ふん。だいじょうぶだね。」
ウマタロウはこくんとうなずきました。
あおのやかた、のもんのまえにつきました。
もんからなかにはいると、なにやらかんばんがありました。
『ひとりずつ、Dまでじゅんばんにすすめ。
まちがえたら、おちて、しぬ』
ゆかのタイルが、あのバイナリけんけんぱみたいにならんでいます。
「D……やっぱりバイナリけんけんぱだ…これ」
はなちゃんは、ウマタロウをかかえてスタートにたちました。
するとどこからか、
「そのウマもけんけんぱするのだ!」
ときこえてきました。
しかたなく、はなちゃんはウマタロウをゆかにおろして、けんけんぱをはじめました。
「けんけんぱ。けんけんぱ。」
ウマタロウもドキドキしながらみてます。
「ぱっぱ……できた。」
はなちゃんが、13までたどりついたときです。
ふぁっとからだがういて、げんかんにつきました。
ふりかえると、ウマタロウがふあんそうにみています。
「ウマタロウー。しっかりおもいだして、しんちょうにねー」
「うん、ボク、がんばるよ」
ウマタロウは、きんちょうでブルブルふるえながらも、けんけんぱをはじめました。
「けんけんぱ、けんけんぱ……」
いつもにがてな6もうまくクリアして、じゅんちょうにすすんでいきます。あとひとつでDです…
「あっ!」
ウマタロウがおいたばしょは、9でした。
Dは、ひだりあしを、CのれつとDのれつに、おかねばなりません。
あわてておきなおそうとした、そのときです!
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーー」
じめんのパネルがぐらぐらとゆれ、ウマタロウのからだもまるで、おとしあなのなかにおちるように、おちていきました。
「ウマタロウーーーーーー」
はなちゃんはとっさに、ねこのおばあさんにもらったあのねこじゃらしステッキを、さしだしましたが、ステッキはウマタロウといっしょにおちていきました…。
「ウマタロウがぁぁー、おちちゃったよぅ…」
はなちゃんは、ウマタロウとはなれたのがかなしくて、わんわんえんえんうぉんうぉんとないたので、あたりいちめんに、なみだの
その
「あなたが、かいとうブルー?」
はなちゃんがみあげると、あたまのさきから、
はなちゃんよりはすこしおおきいぐらい、そう、
おとこのこは、こくんとうなずくと、
『おまえはだれだ。なにをしにきた』
「ビットひめにたのまれて、ここにきたの。あおをかえして。」
と、はなちゃんがいいかえしました。
『しろいバイナリめがねをもってきたか?』
かいとうブルーがかいたアイパッドをみて、はなちゃんは、
「わたしのバイナリめがねならここにあるよ」といいながら、ポケットのなかに、てをいれました。
…ところが、ポケットのなかにあのバイナリめがねがみあたりません。
「あれ?あれ??あれ???ない!!!バイナリめがねがない!」
なんどポケットをみなおしても、もってるカバンをひっくりかえしても、バイナリめがねがありません。
「めがねがないよぅわわわわわわわんん…」
はなちゃんは、かなしくてこわくてさっきよりもさらに
ないてないてないて…そして…ねむってしまったようです。
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