第14話 光晶祭 ‐光晶の儀‐

 窓から差し込む光が赤く暗くなってきました。


「夕暮れですよ!」

「うん!」

「ですです!」


 待ちに待った夜の訪れを報告するとクリスタ君もコクヨーちゃんも元気にお返事をしてくれます。

 どうやら二人も同じくらい待ちに待っていた様子ですね。

 ですけど、一人お返事がありませんでした。なんというか帰って来てからぐでーっとしちゃっているコロンさんです。


「コロンさーん。夕暮れですよー?」

「あー、うん。知ってる」

「お祭りですよ?」

「知ってる」


 なんだか素っ気無い返事です。

 これはいけません。これは完全にお祭り楽しめない人になっちゃってるじゃないですか!


「コロンさん、どうかしたんですか!?お祭りですよ!」

「えー、どうって。今さっき帰ってきたばっかりで疲れただけだから。休んでから行くから先行ってて」


 凄く意気消沈しています。ですけど、先に行くのはなんか悪い気がします。

 うむむ~、どうしましょう。……あ。そうですよ!


「コロンさん。お疲れと言うなら、私がおんぶして行ってあげますよ!」

「いやいやいいから。というか恥ずかしいからそれ」


 私のとても良いと思った提案が却下されてしまいました。


「安心して、光晶の儀までには行くようにするから」


 次の名案を考えようとしていたらコロンさんにそう言われました。

 ……むぅ。でも――。

 諦めきれなかったんですけど、クリスタ君もコクヨーちゃんも少し不安げな表情していますし、これはー、そうですね。


「分かりました。先に行っているので来て下さいね?」

「はいはい。分かってるから、逆に三人ともはぐれたとかってならないようにしてよ?」

「勿論です。私がついてますから安心してください!」


 当然と私は年長者として胸を張って言います。むふー。


「クリスタ、しっかり頑張って」

「うん!頑張る!」


 って、コロンさんなんでクリスタ君に言うんですか!


「じゃあ、気をつけてね」


 少し腑に落ちませんでしたけど、コロンさんに言われるがまま私達は宿の部屋を後にします。

 そしてマイティアちゃんと宿前で待ち合わせをしていたのでその為に宿を出ると、マイティアちゃんが既に待ってくれていました。


「マイティアちゃん、早いですね?」

「……そろそろと思って今来たところだけど」

「そうなんですか!」


 なんと良いタイミングだったみたいですね!

 これは今日はいい事ありそうです。あ、でも、大勢でお祭りに行けるのも良い事ですよね。ふふ、じゃあ、これが良い事ですね。


「それじゃあ行きましょうか!」

「うん!」

「はいです!」

「……ちょっと待って」


 意気揚々と出発しようとしたらマイティアちゃんに止められちゃいました。

 どうかしたんでしょうかね?

 私が首を傾げるとおずおずと聞いてきました。


「……あの人は?」

「あの人?」


 あの人って誰でしょうかね?あ、もしかして。


「コロンさんですか?」


 そう問いかけるとマイティアちゃんは頷きました。


「コロンさん、少し休んでから来るそうで先に行っててだそうです」

「……そう、なの?」

「はい」

「うん!」

「ですです!」


 私達三人はマイティアちゃんにこくこくと頷いて答えます。


「……そう。なら先に行ってよう」

「ですね。さあ、皆さん行きますよ!おー!」

「おー!」

「おー!です!」

「……お、おー……?」


 こうして私達は人が増えてきた町の中に繰り出しました。

 あ、はぐれたら大変なので私はクリスタ君とコクヨーちゃんと手を繋いでいます。

 マイティアちゃんもと思ったんですけど、マイティアちゃんには断られてしまいました。少し残念です。

 はっ!今思いましたけど、私、両手塞がってますね。

 これはマイティアちゃんが了承した場合、手が足りませんよ!

 まあ、ですけど断られちゃったのでその心配はありませんね。


 それよりも、初めてのお祭り凄く楽しみです!

 そう思って期待を胸にマイティアちゃんに案内されていると、不意に美味しそうな匂いがします。

 凄くお腹が減ってくる匂いですよ。んー、どこから匂ってくるんでしょうかね?


「そこのお嬢さんどうだい?美味しい串焼きだよ」


 そう思って辺りを見渡したら小さなお家みたいなところから少し元気の良い感じの女性の方に話しかけられました。

 そこではじゅうじゅうと音を立てている物から良い匂いが漂っています。

 凄く美味しそうです。ですけど、今はマイティアちゃんに案内を――。


「……光晶の儀まで時間あるから見ていく?」

「はい!」


 という事で早速女性の元へ。

 クリスタ君とコクヨーちゃんはマイティアちゃんが見てくれるという事でしたので今は一人です。


「すいません。それ下さい」

「はいよ。何本買うんだい?」


 女性のそんな言葉。そこで私の頭にピピンときました。

 買うという言葉が出たという事はここでお金を払うんですね。ふふ、私もなかなか頭が切れます。

 あ、そんな事よりも何本買うのか言わないとですね。

 うーん、そうですね。クリスタ君とコクヨーちゃんとマイティアちゃんいますし、私含めて四本でしょうか?


「四本で」

「あいよ」


 という事で私は始めての買い物を体験しました。

 お金を渡して物を受け取る。初体験でしたけどなかなか良いですね。


「そういえばお嬢さん達は光晶祭は初めてかい?」

「へ?」


 唐突に女性の方に言われました。


「どうして分かったんですか!?」

「そりゃあ見れば分かるさ。何年もここで屋台を出してるんだから」


 女の人は自慢気に言います。凄いですね。


「それに、そんな綺麗で長い髪をしてるクレサン様のような緑色の髪の客。忘れようにも忘れられないからねぇ。それに見たこと無い髪飾りじゃないか。花の髪飾りなら沢山見てきたけど葉っぱの髪飾りなんてさ」


 更に女性の方はそう言って笑顔を向けてきました。

 はー、凄いですね。そういうものなんでしょうか?

 ですけど私、髪飾りなんて持ってないんですけど。


「まあ、お嬢さんもお祭りを楽しみな」

「はい。ありがとうございます」


 こうして私はぺこりと頭を下げて女性の元を後にしました。

 という訳で!


「はい。マイティアちゃん。どうぞ」


 私が買い物している間待っていた彼女に串焼きのプレゼントです。


「……え?いいの?」

「はい!今日一緒に回ってくれるお礼です」


 私が笑顔でそう言うとマイティアちゃんは受け取ってくれました。

 ふふ。ではクリスタ君とコクヨーちゃんにも渡しましょうかね。


「はい。クリスタ君、コクヨーちゃん」

「ありがとー」

「ありがとです!」


 二人もそう言って受け取ります。

 それじゃあ私も食べましょう。

 そうして私は串焼きを口に入れます。あ、凄く美味しいです。味付けが良い感じですね!

 そうしてマイティアちゃんを見るともくもくと頬張っています。

 なんというか表情変わってないような気はしますけど、食べてる様子的に美味しい様子です。

 ふふ、これならクリスタ君たちも大満足でしょう。


「これ、いらない」

「私もです」


 そう思っていたらクリスタ君とコクヨーちゃんからそんな声が。

 見れば、苦そうな物を食べたような、えーって言う感じの顔をしていますよ。


「え?どうかしたんですか?美味しいですよ?」

「いらない」

「です」


 そう言って二人は私に串焼きを返してきました。

 どうしたんでしょうかね?


「……口に合わなかった?」


 と、横からマイティアちゃんが言います。

 こんなに美味しいのに。私はそう思いクリスタ君とコクヨーちゃんから受け取った串焼きを食べます。

 特に不味い感じは無いですし、こんなに美味しですよ。

 うーん、口に合わないって事がありゅんでしゅかへ~?

 はれ?ふわふわしましゅ~。

 なんでしょ~。この感じ~。幸せな~感じが~――。


 遠くで何か聞こえたような気がしましたけど、今は、こんなにふわふわして心地良いですから。んふふ~。お休みなさいです~。



 私は急に感じた感覚にハッとした感じで体を上げました。辺りを見渡すと心配そうに覗き込む三人の姿が見えます。

 それと、周りの人達も心配そうに見ている人もいました。な、なんだか少し恥ずかしいですね。

 というより何が起きたんでしょうか……?


「……大丈夫?」


 マイティアちゃんが心配そうに聞いてきます。


「はい。大丈夫ですけど。それより私どうしたんでしょうか?」

「……急にふらっとして倒れて、寝始めた」

「はえ?」


 何でしょうそれ。ですけど、ハッとする前なんだか気持ち良い感じになったのは覚えています。


「……異常は無い?」


 更に心配して聞いてくれました。

 特に異常な感じはしませんね。逆にすっきり目覚めた感じです。


「大丈夫ですよ」


 そんな事がありましたけど、気を取り直してお祭りの会場へ。

 その時聞いた話ですけど、私が寝ちゃったのでマイティアちゃんが状態異常の回復魔法を使ってくれたそうです。


 それですっきり目が覚めたんですね!


 そうして目的の場所に着く頃にはすっかり日が暮れて夜になりました。

 その会場。暗いのに明かりは一切ありません。


 マイティアちゃんにその事を言ったら点灯の日はそうなんだそうです。

 つまり、そういうものなんだそうです。


「……そろそろ始まると思う」


 私が感心しているとマイティアちゃんが言いました。

 そして、灯りがぽつっと光って見えました!

 見れば、その灯りが動いて人が歩いてくるのが見えます。

 その人物は凄く綺麗でした。照らされた光に輝く桃色の長い髪が凄く綺麗で、その頭には桃色の宝石の付いた金色のティアラを着け、腕にも同じように桃色の宝石が見える腕輪を着けた可愛らしい顔立ちの少女がゆっくりとした動作で歩いてきました。

 なんというか目を奪われちゃいますね!


宝晶族ジュエリスタル様!」


 そんな声が色んな所から聞こえてきます。

 凄く人気ですね。というか、あの子が宝晶族なんですか。ほえー。

 そう思っていたら手を引っ張られました。見ればクリスタ君とコクヨーちゃんです。


「れしあさん、見えない」

「見えないです!」


 確かに二人の身長じゃ見えないですね。

 ふふ、ここは私の出番ですね!

 私はクリスタ君とコクヨーちゃんの二人を抱き上げます。


「わあ!お姫様だー!」

「です!」


 私と同じ目線になった二人はようやく見えた宝晶族さんに目を輝かせます。

 ふふ、二人とも感動していますね。


「あ。あの時の人だー!」


 と、クリスタ君。

 見ればその宝晶族さんの後ろを朝方、私達に遺跡までの道を案内して下さった人が歩いています。

 その人の手にはキラキラ光る大きな透明な玉が。

 あれはなんでしょうね?何か不思議な感じがしますけど……。


「……クレサン様に会ったの?」


 マイティアちゃんが尋ねてきました。


「朝に遺跡に行く時に場所を聞いたんですよ。ね?」

「うん!」

「……そう」


 クリスタ君の元気な返答を聞いてマイティアちゃんがまた視線をあの二人の方へと向けました。

 それにしてもあの人、クレサン様って言うんですね。そういえばさっきの屋台の人もそんな名前を言ってましたね。

 あの方の名前を私が覚えた所でそのクレサン様と宝晶族さんが足を止めました。そして宝晶族さんが手をそっと前に突き出します。

 何でしょうね。急に周りも静かになりましたし。

 ですけど、周りの静けさから何か始まるのが伝わってきますよ!なんだかワクワクしますね!

 期待しながら見ていたら宝晶族さんの手がぽうっと明るく光りました。

 そして光った所に輝く青い結晶が視界に映ります。

 それだけでも息をのんじゃうくらい綺麗です。クリスタ君もコクヨーちゃんも言葉が出ないくらい感動してる様子ですね。

 だって「えっ……」って聞こえましたし。あれ?ですけど、何か違和感が。


 宝晶族さんの手がその青い結晶に触れました。

 その瞬間、その青い結晶がその触れたところから光って行き、淡く輝いていきました。

 なんだか凄く綺麗ですね!

 私の抱える二人も感動しているみたいですね。凄く服握ってますし振るえて――……。

 と、思って二人を見たんですけど、クリスタ君とコクヨーちゃんは私に顔を埋めていて全く結晶を見ていませんでした。

 あれ?


「二人ともどうしたんですか?」

「あれ、やー」

「うええ、怖いです」


 私が問いかけたら二人は恐る恐る顔を上げて私にそう言いました。

 えーと、どうしたんでしょうか?というか、あれって何でしょう?


 クリスタ君の今にも泣き出しそうな顔とコクヨーちゃんの泣き顔に困惑してしまいます。

 と、とりあえず二人ともなんだか嫌そうなので帰りましょうかね?

 そう思って行動に移そうと思ったときでした。

 急に光が強くなった感じがしたので見れば、大きな青い結晶の上に大きな光の球体がふわふわと浮かび上がっていました。


 なんでしょうかあれ。凄く綺麗です。


 そう思っていたらその光る球体が動き出しました。初めゆっくりだったんですけど徐々に早くなって凄い速さで、皆さんの上を飛んでいます。というか心なしか、なんかこっちに来てませんか?来てますよね!?あわわわわ!??


 間一髪。急降下してきた光から避けました。な、なんですか今の!?


 そう思っていたら、また光の玉が光の尾を引いて再度私に向かって来ましたよ!

 なんですかこれ!なんでしょうかこれ!?

 周りもざわついて何が起きてるんだっていう声が聞こえてきます。


 はわわわわ!?

 なんですかこの光!?

 この光がなんなのか分かりませんけど光は勢いをそのままに私目掛けて突っ込んできます。

 その光から私はまた避けます。ですけど、光もすぐにぎゅーんと曲がってくるじゃないですか!


 な、なんでこっちを狙ってくるんですか!?

 私、何も悪い事してませんよ!?

 そう思って光を見ていたら今度は光が分裂したじゃないですか!

 そして案の定私目掛けて四方八方から突っ込んできます!

 さっきとは比べられないほど早く来てます!これ避け、よ、避けられますかね?ですけど、避けないとなんかやばい気がしますー!でも、どこに避ければ良いんでしょうか!?

 そう思って辺りを見ますけど、避けられそうな場所なんて見当たりません!

 こうなったらッ!!


 私は抱いている二人をぎゅっとしてしゃがみました。

 うう、凄く怖いですッ!!!


「……サンクチュアリッ!」


 色々と覚悟を決めた私の耳にそんな声が聞こえたかと思うとシンッと静まり返りました。

 ……何が起きたんでしょう?

 そう思って顔を上げると目の前に両手を前に出したマイティアちゃんが。そして私の周り、マイティアちゃんを含めて薄い紫色の透明な壁に覆われているじゃないですか!

 な、なんでしょう?この壁。

 そう思って見たていたら外側では光がこの壁にぶつかって弾かれています。


「……大丈夫?」


 と、光の様子を見ていたらマイティアちゃんから声をかけられました。


「大丈夫です」

「……そう」


 私がそう返答するとマイティアちゃんは溜め息をつきました。

 ですけど、呆れてという感じのでは無いですね。

 とりあえず、一安心です。

 あ、そうです。


「ところで、これマイティアちゃんが張ったんですか?」

「……そう、だけど」

「凄いですね!入って来れないみたいですよ」

「……でも、いつまで持つか分からない」


 そう答えるマイティアちゃん。見れば額とか頬に汗が滲んでます。


「マイティアちゃん、大丈夫ですか?」

「……今の、ところは」

「そうですか」


 マイティアちゃんはそうお返事してくれましたけど、若干ぷるぷるしてます。

 な、なんだかやばい気もしますよ。何か出来ないですかね?

 そう思って辺りを見渡します。けど、何か出切る様な事は――……。


 そんな私の視界に変なのが映ったのはその時です。

 光がぶつかってくるのとは反対側。そこに小さな光る人みたいなのがそっと手をこの壁につけているのが見えました。


 な、なんでしょうか?あの光。


 すると突然その光はふわって感じで消えてしまいました。

 それと同時にぶつかって来ていた光も壁にぶつかって砕けるみたいにさらさらーって光の粉みたいになっていきます。

 次々にぶつかって消えていく光。そうしてもうぶつかってくる光は無くなりました。

 なんだかよく分からなかったですけど、もう大丈夫なんでしょうかね?

 辺りを見渡しても光は確認できないので、うん!大丈夫だと思います!


「……ふう」


 そう考えていたらマイティアちゃんがそういう風に溜め息をつきました。

 そして紫色の壁も消えていきます。


「ありがとうございましたマイティアちゃん」

「……別に――」


 私がお礼を述べるとマイティアちゃんが私の方を見て突然目を見開きます。

 その表情にびっくりです!どうかし―――


 私がどうかしたのかと考えるよりも早く背中に何かがぶつかったような衝撃が走ったかと思った瞬間、私の辺り一面をさっきの光と同じ感じの光が視界を白く染め上げました!

 ですけど、うーん?特に何かある訳でも無いんですね。でも、逆にそれが気持ち悪いです!


 そう思っているうちに光が消えてマイティアちゃんの姿と周りで見ている人達が見えました。

 ……えーと、なんだったんでしょうかね?


「……だ、大丈、夫?」

「はい。特に何か変な感じは無いです」

「……そう。その、その子達は?」

「へ?」


 そう言われて私は抱いている二人に目を向けました。

 そういえば、私、クリスタ君とコクヨーちゃんを抱いてましたね。


「クリスタ君、コクヨーちゃん。大丈夫ですか?」


 私がそう問いかけると二人は顔をあげました。


「違うもん」

「お姫様、笑って欲しいです」


 と、突然どうしたんでしょうか?

 いきなり二人にそう言われて首を傾げちゃいます。

 ですけど、なんだか心配しているのが分かる様な表情をしています。でも、何に対してそんな心配をしているんでしょうか?

 違うっていうのと、お姫様に笑って欲しい……。うーん?よく分かりませんね?


「大丈夫ですか!?」


 と、二人の言葉の意味を考えようとした所で見知らぬ人に声をかけられました。

 誰だかは分かりませんけど心配してくれている様子ですね。


「とりあえず、怪我は無いので大丈夫です」

「お姫様が大丈夫じゃないよ」

「ですです!お姫様悲しんでるです!」


 私がそう答えると二人がそんな事を言いました。

 どういう事なんでしょう?お姫様が大丈夫じゃないって……?


「……一旦、今日は帰って休んだ方が良いかもしれない」


 するとマイティアちゃんがそんな提案をしてきました。

 確かに、私はなんとも無いんですけど二人が何か変ですからね。これ以上ここにいるよりお部屋で休んだ方が良いかもしれません。

 という事で、私はここでマイティアちゃんと別れて二人を連れて宿へと戻る事を決めました。

 そして返っている最中もクリスタ君とコクヨーちゃんはお姫様とか悲しまないでとかどうにかできないかなって言ってました。

 ……何があったのか宿に着いたら聞いてみましょうか。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る