プリンセス復讐END

「プリンセス」

「ちょっと薄汚いんで近づかないでください。魚臭い」

「....」

「じゃぱりまん?プリンセスのは無いよ。ゴミ箱でも漁ればあるんじゃないかな」

「自業自得って言うんですよ。プリンセスさん」

「……。」


プライドも、全てズタボロにされた私は、ラッキービーストから貰うカプセルが無ければ、生きていけなくなった。


毎日が、つらい。


そろそろ、大木に縄を掛けてもいい頃かな...


そう考え、私は縄を持って飛び出した。



大木に縄を掛ける。

でも1つだけじゃない。


……4つ。


1つ足りない?まあ後で説明する。


……復讐だ


私は再びみんなのもとへ向かった。


「アイツ、縄持って飛び出したな」

「自殺するつもりだろう」

「まあいいです、練習しましょうよ」

「お腹空いた、じゃぱりまん」

「フルルさん本当にマイペースですね……あれ?」

「どうしたマーゲイ?」

マーゲイの視線の先を見ると……5つのじゃぱりまんが置いてあった。

「じゃぱりまんだ~。みんなも食べよ~。」

「みんなで食べた方が美味しいですしね!プリンセスさんを追い出したお祝い……。」

「あ、よく見たら色がみんなのイメージカラーだな。私は黄色を貰うぞ」

「私は橙色!」

「俺は赤!」

「フルルは紫~。」

「私は黄緑です!」

「……というわけで」


「「「「「いただきます!」」」」」


「……上手くいったかしら」

私はチラッとみんなを覗く。

「ぐ……!あぁ……!」

苦しむコウテイ以外はみんな揃って夢の中。

私は黄色いじゃぱりまんにだけ毒を入れ、他のには睡眠薬を入れた。

「コウテイが黄色いじゃぱりまんを食べるか食べないかハラハラしたわよ。でも流石イメージカラー、上手くいった。コウテイにはこの死に方で死んでほしいものね」

「何……で……」

「コウテイが食べた黄色いじゃぱりまんはゴミ箱にあったのよ。腐っていたんじゃない?」

「あ……」

「……察したようね。大丈夫、後3分くらいもがき苦しめば後は楽よ。」

「3分も……ぁあっ……!」

「じゃあね、私は他のみんなにも復讐しなきゃ。」


後4人。


ラッキービーストに貰ったあの睡眠薬が万能なおかげで時間はたっぷりある。

まずフルル。

正直……フルルのいじめは他のに比べればしょぼい。

水をかけてくるだけだもの。ペンギンの私には痛くもかゆくもない。

でも……いじめはいじめだしね……

「……フレンズ化を解除するだけで許してあげましょうか」

私は苦しむコウテイを尻目にフルルを運び、水に突き落とした。

「水の中で呼吸するのはサンドスターが必要だものね。じゃぱりまんがりの時、水中でしゃべれたのを思い出した」

あのまま眠り、水中で呼吸すれば起きた頃にはサンドスターが足りなくなってフレンズ化が解除されるでしょう。1つ縄を掛けなかったのはこの為。


後3人。


帰った頃にはコウテイは倒れていた。

次にジェーン。

ジェーンは最初から用意していた小部屋に閉じ込めた。

起きてから苦しみを味わってあげたいからね。

そしてイワビーを縄で縛って起きるのを待つ。マーゲイも縄で縛っとくわ。


……しばらくし、3人とも起きた。

「……!?何ですかこの縄!」

ちなみにマーゲイを吊るす縄ではない。後で説明。

「おいプリンセス!?コウテイが倒れて……」

「ちょっとここどこですか!出して下さい!」バンバン

「ジェーンの声!お前これどういう……プリンセス!?殴……無言で殴ってくるな……!」

「……。」

「イワビー……さん……」

「悪かった!悪かったから、痛……これ以上……やったら……」

涙や赤い物を流す彼女にひたすらビンタした。

無言で、睨んで。

し続け、動かなくなった。

「イワビーさん!」

「イワビーさん!?イワビーさんがどうかしたんですか!」バンバン

「……ふふ」

「プリンセスさん……?」


後2人。


「ジェーンの番よ!」

私は小部屋へ走り、スイッチを押した。

「……!?何か上から来て……臭!?」

「そのガスを吸い込むと……あなたの気分は悪くなるわよ」

「本当に臭いです……近づかないで……はっ!?」

「あなたも察したのね。いじめ返しってことを。」

「う……本当に気分が……フラフラす……」

「……ふふ、じゃあね」

「……。」

ジェーンが何も言わなかったのを確認し、私は毒ガスを抜いて小部屋に入った。

そしてジェーンを回収……。


私はみんなの死体を運んで大木に吊るした。大変だけどやりがいがあるわね。

「……ちょっと待って下さい!」

「あら、マーゲイ。その爪と牙で縄を切ってきて、わざわざ死にに来たのね?計算通り。良かった。マーゲイを吊るす縄はちゃんとここにあるから安心して。」

「……ふざけないで下さい!」

マーゲイは爪を光らせ私に襲いかかってきた。

私は避けた。

そのおかげでマーゲイは後ろの大木に顔面をぶつけた。

「……ぃたい……!」

「マーゲイ」

眼鏡がボロボロね。

「ま、待って下さい!悪いのはプリンセスさん……なんですよ……?」

「私にとって悪いのはあなた達よ」

私は手を構えた。

「待ってぇ!」


「……自業自得って言うのよ。マーゲイ。」


私はマーゲイが動かなくなるまでビンタし続けた。

ペンギンのビンタは意外と強いのよ?


………………


吊るされた4人。それを私は滑稽だとじゃぱりまんを食べながら眺めている。

この復讐に終止符をうつように

「グエー」

どこかでフンボルトペンギンが鳴いた。



プリンセス復讐END

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