合理的に考えた結果
何もおかしくはない。
私は、ただ合理的に考えて、
このまま生きていくのは割に合わないと判断したまでだ。
人生、良いことも悪いこともある。
その割合が五分五分くらいであれば、それは最高に幸せな人生に違いない。
私が見てきた感じ、7:3か8:2くらいで悪いことの方が多い人生が標準といったところではなかろうか。
9:1なんて人も珍しくないだろう。
人生、悪いことが多いのが当たり前。
十回悪いことがあっても、一回良いことがあればよしとしなければならないのだ。
いや、もっと分が悪くても生きている人は大勢いるだろう。
50:1でも100:1でも、たくましく生きている人はいるだろう。
だが、私にはそこまでして生きていく意味が見出だせない。
あまりにも割に合わなければ、人生を降りるという選択肢だってあるはずだ。
死ぬのが怖いから生きているだけの人生など屈辱以外の何物でもない。
しかも、それは問題の先送りでしかない。
どんなに死を忌避したところで、人は必ず死ぬのだから。
ならば何十年も苦しんでから死ぬより、今すぐ死んだ方がいい。
それが、私が合理的に下した決断である。
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