第210話 ドラマ『うちの弁護士は手がかかる』


 今年の冬は久しぶりにテレビドラマを結構見てました。といっても、うちにはテレビがないので、ネットの見逃し配信メイン。『下剋上球児』とか『今日からヒットマン』とか全話見ました。『セクシー田中さん』は一話だけ。


 『下剋上球児』は野球のシーンが良かったんですが、先生が無免許だったとか、あの辺のドラマは不要じゃないでしょうか。だったら、生徒たちのドラマをもっと入れて欲しかった。事実、根室君のドラマは凄く良かった。九人はいるんだから、一回ずつやって欲しかったよ。ルパン・レッドことキャプテンの話とかもっとあっても良かったんじゃないかな?


 『今日からヒットマン』は原作をむかし読んでいたので、楽しみに見てました。たしか過去に二回くらい映像化されているはずですが、今回のドラマ版が一番いいと思います。山本舞香ちゃんの「おっ」が良かった。


 『セクシー田中さん』は、木南晴夏さんの変身ぶりが見たくて覗いたんですが、助演の女の子がすごく良くって感心しました。誰だろう?とおもって調べたら生見愛瑠って人で、「ナマミアイル」?と思ったら、「ヌクミメル」って読むらしい。

 あっ! この人がめるるか。とカニバブラーした雲江でした。

 実はちょっとまえに本屋で高校生が会話してたのが耳に入って、

「これって、めるる?」

「ううん、こっちがめるる」

 と。

 なんかバイオお菓子みたいな名前だなと記憶に残ってました。

 正直名前しか知りませんが、女優としてメモリーさせていただきます。



 という経緯からの『うちの弁護士は手がかかる』です。

 主演はムロツヨシさん。助演が平手友梨奈さん。

 タイトルから、これはパラリーガルの話で、人格破綻している凄腕弁護士ムロツヨシさんに、新人パラリーガルの平手友梨奈ちゃんがさんざん振り回される話かと思ったら、ちがった。


 平手友梨奈ちゃんが天才弁護士で、新人パラリーガルがムロツヨシさん。

 そっちかいっ!ってところが面白いドラマでした。


 平手友梨奈ちゃん演じるは、天才的な頭脳をもつ若手弁護士の天野先生。ジュースばかり飲んでグミが主食。方向音痴で、スマホのナビを起動させていても道に迷う。


 いっぽうムロさん演じる新人パラリーガルは、もと芸能マネージャー蔵前さん。気遣いがすごく、手回しも完璧。ドラマが大好きで、すぐ昔のドラマネタをぶちかましてくるが、天野先生はひとつも知らず、すべて滑る。


 このチグハグなコンビが裁判を戦うのですが、必ずしも勝訴を目指すわけでもないところが良かった。


 ただ、ラスト・エピソードはちょっと弱かったかなぁ。

 でも、ゲストの志田未来さんがドジっ子ナース役で出てきて、それを知ったムロさんこと蔵前が「朝倉ー!」と叫ぶのを、志田未来さんが満面の笑みで「先輩ー!」と乗っかるのが至高すぎる。


 が、そのあと患者さんを死なせてしまったと聞かされて泣き出す志田未来さんの演技が凄すぎて逆に引く。そこまでガチで演じる人、このドラマには出てないから(笑)


 そして、最終回のオープニングで平手友梨奈さん踊ってくれるかなぁ?と期待したら、踊ってくれませんでした。


 でも、すごく面白かった。

 途中ムロさんがリアルで入院して、その都合で蔵前が入院するんですが、盲腸の手術後、すっかり『踊る大捜査線 劇場版』の青島刑事になっちゃった蔵前が、松葉づえでリハビリに向かうところを、看護師さんに「いらないんで、松葉づえ返してください」と突っ込む遊び心は秀逸でした。


 個人的には、蔵前が逮捕されて、天野先生が助けるエピソードが好き。

 そして、クリスマス・プレゼントの「カメレオン」。そう、まさかの「そっちかーい!」。


 昔のドラマを知らないと、全然面白くないんだけど、そういうネタを畏れることなく特攻ぶっこんでくるスタンスも良かったです。



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