第205話 パリピ孔明を見てるあるよ


 最近はドラマの『パリピ孔明』を見ています。

 原作漫画は知りませんが、アニメ版は見ていました。


 主演の上白石萌歌さんの歌が上手くてびっくりする。向井理さんの孔明が胡散臭くて素晴らしい。

 そして、アニメ版より確実に勝っているBARの店長の森山未來氏(笑)。彼はもちろん『さよなら小津先生』のころから注目しているが、すごい役者になったもんだ。『シン仮面ライダー』もよかったけど、個人的にベストの仕事は「実写版うしおととら」!



 で、ドラマ版『パリピ孔明』なんですが、音楽ドラマって側面もありますよね。そして、これ見ていると、どうしても昔のドラマ『傷だらけのラブソング』を思い出すんです。


 主演は高橋克典さん&中島美嘉さん。

 その昔有名な音楽プロデューサーだったが、やらかして業界を終われた男が、街の不良少女の才能に惚れこみ、その少女・未来をプロデビューさせようとするストーリー。


 でも、いろいろな妨害が入ってうまくいかない。そのたびに未来が「どーするんだよ、コースケ!」と怒るんですが、コースケこと高橋克典さんが「だいじょうぶだよ、未来」といって笑うんです。


 そして、作中でコースケが、未来のデビュー曲を、ギター弾きながら作っていんくです。最初一行くらいだった歌詞がだんだん出来ていって、メロディーがつき、高橋克典さんの甘い歌声で断片的に歌われるんです。高橋克典さんもプロの歌手ですし、上手いんです。

 彼の声で歌われる、「やっぱり、あの星は……」という歌い出し、どうしても続きを聞きたくなりましたね。

「見つからなかったと……」

 最終的に完成して、未来がフルで歌うのかな? 覚えてないですけれど。でも、歌詞に入っている「未来」の名前は心に刺さります。



 とにかく主役の一人、未来役の中島美嘉さんが、歌が上手い! ←いまさら言及する必要ないけど(笑)、当時はまったくの新人で、てっきりデビューさせる予定の大型新人歌手のためにドラマ作ったのかと思ったら全然ちがって、これ単なる新人女優のデビュー作でした。中島美嘉さん、最初は歌手じゃなくて女優だったみたいです。


 でも、作中で当時人気の小柳ゆきさんの歌を歌うんですが、本当に上手い。下手すりゃ小柳ゆきさん本人よりも上手かった。ドラマデビューの新人女優の歌が、ですよ。


 そして、作中歌である「STARS」で中島美嘉さんは歌手デビューします。


 この「STARS」。高橋克典さんもリリースしていて、ぼくはそっちの歌も好きなんです。ただ、高橋克典さんと中島美嘉さんを聞き比べると、そこには厳しいまでの現実が立ちはだかるんです。


 中島美嘉さんの歌の方が、高橋克典さんより、遥かに上のレベルなんです。あたかも『屍者の帝国』の伊藤計劃パートと円城塔パートに歴然とした差があるが如く。



 このドラマ『傷だらけのラブソング』ですが、ぼくはもともと観る気があったわけではないんです。何かのドラマを大好きで観ていて、そのままテレビつけてると勝手にはじまって、なんとなく観てしまっていたのです。


 はて、そもそもお目当てで観ていたドラマはなんだったかと思って調べてみたんです。

 どうも、『さよなら小津先生』であったようです。


 『さよなら小津先生』は、田村正和さん主演。銀行をクビになった男が教師として高校にいき、そこのバスケ部のコーチをするという話。

 伝説のバスケ部員のメンバーは、脇智弘、忍成修吾、勝地涼、瑛太、そして森山未來!



 結局、全部もっていくのは森山未來か!


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