カクコン9スタート

第202話 『ドラゴンどんぶらこ(仮題)』プロット実況① それはドラゴンから始まった


 自分の小説に足りないものはなんだろうか? ぼくは、いつも考えています。プロになるとか、書籍化するとか、そんなことは考えてないんじゃないかな? コンテストに出したりはしていたとしても。



 次回のカクコンに出す長編。タイトルは『ドラゴンどんぶらこ』を予定しています。仮題ですので変わるかも知れません。



 この作品のアイディアは、「ドラゴンノベルス」の募集要項から来ています。

 「ファンタジー×○○○」で何か書いてくださいみたいなお題があって、思いついたのがふたつ。「ファンタジー×剣術」と「ファンタジー×戦闘機」でした。


 「ファンタジー×剣術」は愛称いいので簡単ですね。だが、「ファンタジー×戦闘機」はそうも行かない。以前書いた『電装竜騎士』と『電影竜騎士』のシリーズでは、騎乗式戦闘機として全長五メートルのバイクみたいな戦闘機を創作しました。

 が、設定としては、かなりガバガバでした。あれをやっても良かったのですが、今回はやめました。

 ちゃんと乗り込む戦闘機にしようと。


 「ファンタジー×戦闘機」って相性が悪くて、ファンタジー世界に戦闘機の出る幕がない。だいたいジェット燃料どっから持ってくるんだって話ですよね。

 SF設定にするしかないんですが、そうなると、その設定は『戦闘メカ ザブングル』にならざるを得ない。

 前回「異世界ファンタジー」書いたときに、どうしても話が『聖戦士ダンバイン』になるから、ガンダムの富野監督は凄いなと思ったのですが、ここでもやっぱりと富野監督は凄いなと感心しました。あの人やっぱ天才だ。


 ということで、ファンタジーのガワを被ったSF設定で行くことにしました。遠い未来のファンタジー世界です。現在放映中の『王様戦隊キングオージャー』の影響がないとも言えない。

 でも、SFの手法を使えばファンタジー世界を構築するのは簡単ですよね。よし、それで行こう。ついでに剣術も出そう。


 剣術は、『電装竜騎士団』みたいな騎乗式戦闘機なら、機上で太刀をふるったり、槍を遣ったりするから簡単なんですが、今回はちゃんとしした戦闘機にするわけだから、そのままでは入り込む余地ないですね。

 で、考えました。


 もう三十秒で解答だしましたよ。


 ──戦闘機をロボットに変形させて、剣で戦わせればいいじゃん!


 そこから、ちょっと苦労しました。

 戦闘機の変形を、一生懸命絵で書いてましたから……。


 この段階では、可変戦闘機を「ドラグノ・マギア」とし、それをタイトルにしようかと思ってましたが、意味不明なタイトルですよね。どうせ意味不明なら、とことん意味不明な『ドラゴンどんぶらこ』にしようと考えました。可変戦闘機のネーミングも、もう少しシンプルにドラゴ・キャリバーにしました。

 変形システムも操縦システムも決めてあります。


 世界観の設定も苦労したんですが、それはおいおい。




 自分の小説に足りないものはなんだろうか? いつも考えていました。『ときめき☆ハルマゲドン』では、読者を楽しませることを主眼に置きました。次回作ではどうするか?


 その答え。実はアニメ『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』を見ていた時にふいに気づきました。

 今の自分に足りないのは、「深度」だ、と。


 ぼくの書くものは、浅い。もっともっと深く書かなければならないのだと気づきました。


 といっても、具体的にどうするのかは分かりません。が、次回作は「深度」をとって、深く書きます。それが『ドラゴンどんぶらこ』という、ふざけたタイトルの小説の目標です。

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