第200話 『リコリス・リコイル』見ました。


 ここ最近、ずっとアニメ『リコリス・リコイル』を見てました。


 たしか、ずっと前に1話だけ見て、それっきりだったんですが、続きを見たら面白かったんです。あとから1話見返して、1話があんまり面白くなかった感じがしました。逆に2話が面白い。


 『リコリス・リコイル』の内容は、ざっくり語ると女子高生が銃で戦う物語。ただ、登場する女子高生、学校には行ってないですね。いろいろと設定があって。


 主人公の千束ちさとって女の子が敵の銃弾をよけられるんですが、あれを見ると古い人間は映画『レモ 第一の挑戦』の「シナンジュ」を思い出す(笑)。

 映画『レベリオン』の「ガンカタ」を思い出すなんて、まだまだ若いですよ。


 でもぼくが、おっ!って思ったのはそこではなくて、最強のリコリスといわれる千束のガンファイトが、「カーシステム」なんですね。

 へー、と思いました。


 通常、拳銃を構えるときは、右腕をのばし左手を添えます。添えるだけではなくて、きちんとホールドします。

 そういう構え方ですね。


 が、カーシステムは、右ひじをたわめ、左手は右拳にかぶせます。



 通常の拳銃の保持のしかたは、肘を伸ばして半身に取るウィーバー・スタンスと、両肘伸ばして正対するアイソセレス・スタンスがあるらしいです。

 つーか、昔はポリス・スタンスっていったんですが、いまはアイソセレス・スタンスっていうんですね。

 ちなみに正対するのは、ボディーアーマーもしくは防弾ベスト装備前提です。だからポリス・スタイルだったのですが、軍事関係でもボディーアーマー装備するので、敵の弾を真正面から受けたくて正対するみたいです。

 半身に取ると、防具の脇から着弾しちゃうみたいですね。



 いっぽう、カー・システムは、ちょっと独特で、拳銃を身体に寄せて保持します。


 上記の、アイソセレスとウィーバーを、剣道の正眼、平正眼に例えるなら、カー・システムは、八相の構えになります。

 旋回がしやすいんですかね? そのあたりはぼくも詳しくないです。


 ちなみに、カー・システムは、日本だと、『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』でパトレン2号がつかってましたね。 快盗ね

 



 さて、話を『リコリス』にもどしますが、千束のつかっている拳銃がまた特殊で、ストライクガンっぽいカスタムガンです。ストライクガンではないんですが。


 「ストライクガン」とは、アラン・ゼタという人が作ったCQC近接戦闘用のカスタムガンです。そういう銃が存在します。


 このストライクガンの特徴はふたつあって、ひとつは突き出したスパイク付きのマズルガード。

 もうひとつは、グリップエンドから伸びるアンカー。


 千束の銃では、グリップエンドのアンカーは省略されてますね。


 で、このマズルガードのスパイク。これは拳銃の銃口部分で殴ることを想定しているのですが、もともとはちょっと違った意味があります。


 自動拳銃は、ほとんどのモデルが、銃口を押し付けると発射できなくなる特性があるんです。


 めんどくさいんで解説はしませんが、こちらにちょっとだけ書いてあります。

 『雲江流戦闘描写講座』のシングルアクション・オートマチックの話。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054892255002/episodes/1177354054895111258


 で、この、銃口を押し付けると発射できなくなる欠点を解消するために付けられたのがマズルガード。ついでに殴れるようにスパイクがついてます。



 ちょっとまえのドラマ『MIU404』の作中で、星野源さん演じる刑事が、自殺願望がある(のかないのかよくわからないけど)、犯人のつきつけた拳銃を自分の頭に押し付けて、「撃ってみろよ」と凄むシーンがありました。


 あのシーンで、犯人の拳銃はスライドがわずかに後退しているので、じつはトリガー引くことが出来ません。

 あのシーン、製作者側が、それを知っていて描いているのかいないのか? あのドラマは新型コロナ感染拡大の影響で、放映回数が減らされたりしたので、真意のほどが分かるないのが残念。


 なにはともあれ、あのシーン。犯人はトリガーが引けないので、相棒役の綾野剛さん、そんなに必死になることなかったんです。



 と、ふたたび話を『リコリコ』にもどしますが、後半の、千束を相棒のたきなが助けにくるシーンは格好良かったです!

 最初はぎくしゃくしていた二人で、いつも千束がたきなを救っていたのに、クライマックスでたきなが助けにくるんですねー。

 そーか、これが百合というやつですか! ヒロイックリリー!


 うん、ほくに百合は書けないな、と感じました。



 が、つらつら考えて、あれ、もしかして百合は無理でも、「戦うイケメン」コンテストに出すような作品なら、書けるんじゃね!と気づきましたよ。

 ま、問題がひとつあって、「戦うイケメン」コンテストは、とっくの昔に終わっちゃっているんですがな。



 ちなみに、いずれ書く小説のなかに、ストライクガンをつかう女の子がでてきますが、とくに『リコリス』の千束の影響ではないです。昔からそういう設定でした。

 できれば、作中ではストライクガンのアンカーの使い方にも触れたいですね。たぶん、『リコリス』作った人たちは、あのアンカーの使い方が分からなくて、千束の銃から省略したと思うんです。知ってれば、あれはぜったい残したと思うな。

 といいつつ、このあと最終回を見にいきます。



 フォローから読まれた方は、のちほど近況ノートに、ストライクガンの画像を貼っておきますので、どうぞ。

 たぶん、見ないとあの怪異な銃は理解できない……(笑)


https://kakuyomu.jp/users/zannta/news/16817330653736911854



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