第192話 映画を観たいっ!
なんか、みなさんが近況ノートで「予約投稿の時間に公開されない!」と騒いでいたのに、自分は関係ないと根拠のない自信で余裕ぶっこいてたら、朝おもいっきり『剣豪戦隊ブゲイジャー2』の新規エピソードが公開されなかった雲江斬太です。
さて、現在は「つばさ文庫」用の長編『アルセーヌ・ルパ子の冒険』を書いています。1話2万文字の連作短編を5話まで書く予定で、現在第2話。余裕で間に合いそうです。
そろそろ、そのつぎの話を決めてプロットを作り始めなきゃならないですね。
でも、その前に、観に行きたい映画があるのですよ!
それは『トップガン2』。
『トップガン』といえば、トム・クルーズの出世作。まだ若手だった彼が、若く無謀な主人公を好演していました。
この『トップガン』に関しては、アメリカ海軍が全面協力し、作品に影響を受けた日本の映画人が『ベストガイ』とか作っちゃったりして、いろいろと語りだせば尽きないのですが、ぼくが織田裕二さん主演の『ベストガイ』をロードショー公開で観に行った話はいずれ話すとして、ここではちらりとトップガンについて少し語ります。
はい。映画の『トップガン』ではなく、実在のトップガンです。
ベトナム戦争で、アメリカ海軍のファントム戦闘機は、ソビエトのミグ戦闘機に空戦で苦戦を強いられます。焦ったアメリカ海軍は、パイロットの空戦技術を磨くために、海軍兵学校としてトップガンを設立します。
空中戦の技術を磨くためにエリートたちが集まる学校。それが「トップガン」です。
ちなみに、この「トップガン」での挨拶は、「チェック・シックス」。「6時に気をつけろ」です。6時とは、6時方向。つまり、戦闘機の死角、真後ろのことです。
この「トップガン」を題材に、海軍の協力をえて作られたのが映画『トップガン』(F14トムキャット)。
この作品に影響を受けて作られた織田裕二さん主演の『ベストガイ』(F15イーグル)とか、ルイス・ゴセット・ジュニアの『アイアン・イーグル』(F16ファイティング・ファルコン)とか、チャーリー・シーンの『ホット・ショット』(フォーランド・ナット)とか、フランス映画の『ナイツ・オブ・スカイ』(ミラージュ2000)とか、名作戦闘機映画は数々あれど、やはりトップに立つのは『トップガン』でしょう。
ただし、映画としてはそれほどでもないと思ってますが。
旧作『トップガン』の使用戦闘機は、F14トムキャット。可変後退翼のめちゃくちゃカッコいい戦闘機ですね。
ぼくが書いた『電影竜騎士団』で、ダメ子が乗っていたラブキャットが、このトムキャットをモデルにしています。
ただ、いかんせん。古い戦闘機で、現在は現役引退しています。
トムキャットの最大の武器は、じつは長距離ミサイルで、値段が高い分異様に射程距離が長かったんです。が、一方で可変後退翼が生み出す運動性も高かったと言われていますが、セガのゲーム『エアロダンシング』でプレイした感想は、そんなに強い戦闘機でもなかったです。『エアロダンシング』といえば、戦闘機版『グランツーリスモ』といえるほど機体の挙動がリアルでしたから、あながち間違いとも思えないのですが。
ただ、ぼく、『エアロダンシング i』のネット対戦で、一度だけトムキャット乗りと対戦したことがあります。
旋回能力はそこそこだけど、パワーのないトムキャット氏は低空にぼくを誘いこみました。パワーも運動性もピカイチのスホーイ27フランカーに乗っていたぼくは、おいかけて高度を下げました。
高空から追いかけて、トムキャット氏の後背につこうと旋回したぼくに対して、後ろをとられまいとトムキャット氏は逆方向へ旋回。
ぼくが追って旋回すると、そこで切り返して逆方向へ旋回するという、いわば旋回合戦。
これを繰り返すと、2機の軌跡は、サインカーブとコサインカーブのように入れ違い、DNAの二重らせんみたいな動きになります。
これを専門用語でシザース戦というのですが、たがいに左右に入れ違う動きのこと。
敵を前に出すことが目的の、いわゆる減速合戦です。
シザース戦の知識だけ(トップガンのムック本で)知っていたぼくは、びっくりして、
「えっ、これ本当にやるんだ!(ゲームだけど)」と焦った記憶があります。
そして、入れ違ったとき、一瞬だけ目の前を横切るトムキャット氏。
「あ」と思ったけど、その一瞬を逃し、つぎに入れ違うときは、ぼくが前、彼が後ろ。
そこで、バリバリっと機銃で撃たれて撃墜されました。
しまった、チャンスを逃したと思う一方、本当にシザース戦を繰り広げられて感動した覚えがあります。
映画『トップガン2』、正確には『トップガン マーベリック』。
ティザー映像は1年か2年前から流れていて、ただしコロナの影響で公開が伸びに伸び、やっと今月末に封切られるようです。
今作は、トレーラー見る限り、プラスGによるヴェイパーの噴出や、コブラ機動も出てくるようですね。マッハコーンの表現もあるといいな。
ヴェイパーとは、水蒸気のことで、強烈なGがかかる急上昇をしたときに、戦闘機は翼から水蒸気を吹くんです。
マッハコーンは、音速を超える時、戦闘機のトップからレンズ上の水蒸気が生まれます。
いずれも動画サイトで見ることが出来ます。
余談ですが、映画の『エヴァンゲリヲン』でも、初号機が走るときにマッハコーンの表現がありました。
そして、コブラ機動。
ぼくは作中でさんざん描いてきましたが、じっさいに空中で戦闘機がいきなり垂直に立ち上がる姿はインパクトあると思います。
このコブラ機動は、1989年のパリ航空ショーで、スホーイ27フランカーを操るプガチョフ中尉(たしか中尉だと思うけど)が初めて披露し、当時はフランカー+プガチョフ中尉の組み合わせでのみ可能と思われ、プガチョフズ・コブラと呼ばれてました。
が、そののち最新戦闘機であれば可能であることが分かり、F22ラプターでも可能であるらしいです。
ちなみに、ゲーム『エースコンバット2』では、敵のパイロット「ゾーイ」がまれにこのコブラ機動をしてくるらしいです。つまり、プレレステ1ころにはすでに知る人ぞ知る、機動であったということでしょう。
ぼくはコミックの『イーグル・ドライバー』で知りましたが。
今月末あたりから公開される『トップガン2』で使用される機体はF18ホーネット。汎用性の高さが有名な機体ですね。
ちなみに、作中のホーネットは、エアインテイクが四角いので、高性能なスーパー・ホーネットのようです。
でも、以前戦闘機シミュレーターで操縦したときは、めちゃくちゃ扱いにくかったなー。
とはいえ、あの『トップガン』の続編。しかも主演はトム・クルーズ。
それだけで、もう絶対観に行くと決めているぼくです。
そして、もうひとつ、絶対に観に行くと決めている映画。
『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』!
「ククルス・ドアンの島」は、最初の『機動戦士ガンダム』にあったエピソードなんですが、伝説の作画崩壊回でもあります。もう絵ががっちゃがちゃで、デッサンが狂っていた記憶が。
ただし、話自体はちょっといいんですよね。
それをあえて、映画化というところに、ちょっとした失笑と、作り手の熱意、もしくはリベンジみたいなものを感じます。じっさいのところはどうなのか分からんのですが。
ただこちらもトレーラー映像をみて、あの「ククルス・ドアンの島」が現在の映画クォリティーでリテイクされると思うと、胸に刺さるものがあります。
しかも、単純に面白そう! 少なくとも『閃光のハサウェイ』の十倍くらい。
そして、動画でみたラストにぱりっと貼り付けられたキャスト一覧。
『機動戦士ガンダム』ってもう四十年前になります。
その間に亡くなられた声優さんも多い。永井一郎さん(ナレーション、デギン・ザビ、ドレン、コンスコン、タムラ料理長他)を筆頭に、ブライトさん、セイラさん、マ・クベともう片っ端から他界されてます。
でも、声優さんもちゃんと新しい人たちが育っていて、セイラさんの声を潘めぐみさんがやるなんて、感慨深いですね。このエッセイで、もう三回くらい書いてますが、潘めぐみさんは、ララァ役の潘恵子さんの娘さんですね。
そして、あたりまえのように現役でアムロの声をやる古谷徹さん。もう『巨人の星』の星飛雄馬から『聖闘士星矢』の星矢まで、ながく活躍されてますね。
余談ですが、せいんとと入力すると聖闘士と出てくるのはうちのパソコンだけなんでしょうか?
また、地味に脇役のカイ・シデン役をきちんと古川登志夫さんがやってくれるのもいい。
古川さんといえば、代表作は『うる星やつら』の諸星あたるで、もう大御所ですよね。でも、ことガンダムとなると普通に脇役のカイ・シデンをやってくれるのが嬉しい。
しかも、完全に当時のクオリティーという声優力無駄遣いが素晴しいです。これ以上の贅沢はないなー。
という期待をこめて観に行きます。
あと、気になるのは『シン・ウルトラマン』。
なんかぼくは子供のころ、怪獣カードを与えておいたら、勝手に平仮名とカタナカを覚えちゃったらしいです。
で、うちの母親。あ、子供なんて放っておけば字なんて覚えるんだと思ったら、妹のときすごい苦労したらしいです。
でも、むかしは怪獣大好きだったぼくも、さいきんのウルトラマンは全然みてません。
が、『シン・ウルトラマン』は気になります。とくに斎藤工さんっていうのが。
だれだ、工をキャスティングしたのは(笑)
いかにも彼、ウルトラマンに変身しそうだし!
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