第128話 超難易度プロットだなー


 気分転換に万年筆のインクをチェンジしました。


 先日まで『初恋』を使っていたのですが、以前使用していた『空色』に変えてみました。

 『初恋』はブングボックスさんのオリジナル・インク。ブルーブラックです。で、そのまえにパイロットの色雫シリーズの『紺碧』を使っていたのですが、この二色、正直ぼくの色彩眼ではちがいが分かりませんでした(笑)。


 『初恋』も『紺碧』も、これぞまさに万年筆というインクの色なんですが、書いた直後は鮮やかでも、乾くとちょいと黒っぽくなります。乾いたあとの色は、『空色』の方が鮮やかですね。


 ということで、『空色』に戻してみました。




 で、本題はここから。


 少しの前の話で、『暴虐のケダモノ・アーマー』(以下『ケダ・マー』)にミッドポイントを仕込むことを語りましたが、じつは構想は出来ています。


 『ケダ・マー』では、とくに精零の物語は描かれていなかったのですが、電影神無市の市長である精零三柱神が人類支配の野望を抱いているというラインを作ればいいと気づきました。


 人類支配というとチープですが、現行人間がイニシアチブをとる政治を精零が主導する、作中で語られた完全自動化社会です。それを実現したいと三柱神が考えているとします。そして、彼らの依頼でアイザック・アジムが動いていることにして、ここの敵対を消します。これをミッドポイントとするのですが、中央には上手く配置できません。確認すると、現行の内容では28話に入れることになりそうです。


 そして、新たな設定はこれ。


「完全自動化社会を実現されるための推進力となる人間のリーダーを育成する」


 それを西丸ナナナとします。


 つまり、本編で語られるナナナが襲われる物語は、精零が仕掛けた完全自動化社会実現のための布石ということにします。


 すると、将来「精零素敵!」となるナナナと、精零に対して拒否反応があるアビイに対立が生まれます。そして、その中に立つヒュウガには三角関係が成立します。

 さらに、そのヒュウガを選び、ランボルシャフトを与えたのは、魔王。

 物語の大枠で、精零VS魔王という対立も生まれます。


 本来、こういった設定変更は、長編小説で行うと、全編書き直しという苦労が付きまとうのですが、幸か不幸か『ケダ・マー』は「超プロット理論」(もっといい名前考えたい)で書かれています。各設定やキャラクター、ストーリーをモジュールのように入れ替えられます。精零のプロットさえ書き変えれば、あとは簡単に書き直し、というか大改築が可能です。


 時間があれば、この書き換えは行いますが、改稿版をカクヨムで公開する予定は、いまのところありません。なので、プロットの変更点だけ公開しました。

 まあ、こんな話にするんだよ、ということで。




 で、現在。

 あらたなプロットに着手していまして、それが結局ファンタジー。ちょっとまえに手慰てなぐさみに書いていたものの改良版です。



 一応地図をすこし書き直し、物語の歴史を決め、本編はその歴史のエピソードに主人公たちが居合わせる形式で、極力短編小説のように章ごとに起承転結をつけたいと考えていいるのですが、これが中々難しいんですね。


 とくに冒頭の章が難しい。限られた文字数で世界観を解説しながら、登場人物とその関係性を描き、物語も進める。極めて難易度が高いプロットとなります。

 当然、このファンタジーにはミッドポイントが仕込まれていますし、そうなると逆に初期設定がしっかりしている必要もあるし……。


 高い階層のあらすじから始めて戦略的プロット、必要事項を記入したプロットと、徐々に階層を下げてみたのですが、それでも「顔」が見えてこない。


 で、出した結論が、


「……書いてみよう」


 でした(笑)。



 うん、どなたかがやってた方法ですね。


 たぶん、今日明日中に、プロローグから一度、書いてみる予定です。



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