第102話 ドラマ『野ブタ。をプロデュース』


 見逃し配信で、『野ブタ。をプロデュース』をやっていたので、なつかしさ半分で観ました。ちらりと調べると、ドラマ版は2005年というから、もう15年前かー。


 主演は亀梨和也くん。相棒は、山下智久くんこと山P。ぼくはのちに、原作も読みました。


 原作は案外短くて、クラスの人気者桐谷修二が、転校してきたデブでさえない男子生徒・小谷信太がいじめられているのを見かねて、彼をプロデュースして人気者にしようとする話。


 原作は、あのころ『モーニング娘。』をプロデュースして人気者にしたつんく♂さんをもじっている。だから、「野ブタ。」という具合に「。」がつく。

 原作は案外淡白で、話も短い。それをドラマ化する過程において、「野ブタ。」を女の子にし、修二の親友として草野彰というキャラが追加されている。


 で、この彰のキャラを山Pがメイクするのだが、それがドラマ『池袋ウエストゲートパーク』で窪塚洋介さんがつくった「キング」のキャラに酷似していて、当時結構叩かれました。いまみても、ちょっと鼻につきます(笑)。「ナリ~」とか。


 ただ、ドラマとしては、良質で、今見ても、転校生で典型的いじめられっ子の野ブタこと小谷信子とか、じつは人気者だけどそれはガラスの楼閣である修二とか、変人の彰とか、そしてこの孤立した3人が手を組んで、現在の状況に戦いを挑む姿とか、やはり素晴らしい。


 ドラマ版を視聴していた当時は、修二の彼女役の上原ちゃん(戸田恵梨香)がめちゃくちゃ美少女で絶対人気出るなとか思っていたのも、いい思い出。

 いま観ると、修二の弟役の子供が中島裕翔なので驚く。そして、なつかしの深浦加奈子さんがお母さんかぁ。


 また、当時はあまり感じなかったが、野ブタこと小谷信子が、ほんと暗くて、不細工で、表情とかゾンビみたいで、不快感しかなくて、よくぞ、ここまで女子力低いキャラクター作ったなと感心する。当時はもちろん、「野ブタ。」として見ていたから違和感なかったが、今観るともう「堀北真希すげー」という感想しかでない。つーか、メインキャストが凄いです。


 これ、最終話まで配信してくれるのかなぁ? ちょっと楽しみです。




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