応援コメント

第95話 もっとも影響を受けた本 前編」への応援コメント

  • すみません、昨年の夏ごろにお勧めされてから今頃になって『暗殺者』を読んでいます。
    重厚な地の文の三人称のなかに、いきなりボーンの強烈な一人称が入るのも印象的です。
    私もやってしまうのですが、これは『眠狂四郎』の影響かもしれません。

    ハードボイルド作家の大沢在昌先生も影響を受けていそうですね。
    作中に「死ぬよりは簡単だろう」というセリフがありますが、大沢先生の『死ぬより簡単』を思い出しました。
    あれも記憶喪失の殺し屋が記憶を取り戻す短編でした。

    あとマリーの「経済的に蹂躙されるとなると、それは相手の方が賢明だということになる。そして後者の方が占領期間も長く傷跡も深くなる」のような印象的なセリフも多いです。
    経済学者のマリーの知見が分かるようで、それだけでどんな人物なのか分かるような言動が多くて唸らされます。
    あと超面白いです。教えてくれてありがとうございます!

    作者からの返信

     『暗殺者』。超面白いですよね。それに尽きます。

     お勧めしてましたか。覚えてません(笑)
     日本では知名度低く、でも、様々な作品に影響を与えている名作ですね。

     あれを読み終わったら、激しい喪失感があると思いますが、そんなときにお勧めするのが、ぼくが『暗殺者』以上と評価する名作!

     もしかしたらお勧めしているかも知れませんが、スティーブン・ハンターの『極大射程』。
     当時本屋でバイトしていて、文庫担当者に3月の段階で、「今年のこのミス1位は『極大射程』だよ」と予言しました。
     そこは予想通りだったのですが、まさか続々編の『狩りのとき』が加わってワンツー・フィニッシュだとは思わなかった!

     この世には、面白い小説が山ほどありますね!

  • イニシエーションラブ、好きですー。読んでる序盤ほ恋愛ものでしたが、読み終わったあとではミステリですかね。

    ダイハード、面白いです。

    暗殺者知りません、勉強不足でした。。

    作者からの返信

     令和さんなら、『イニシエーションラブ』、知っているでしょうね。さもありなんです。
     もうずいぶん前に読んだのですが、夜遅く、翌日仕事なんだけどあと少しだから最後まで読んじゃおうと頑張って読破してベッドにはいりました。
     で、眠りにつく前に「ん?」と思いまして、やがて「ちょっとまてよー!」と飛び起きました(笑)。

     『ダイハード』はよくこのエッセイに登場する映画ですが、やはりプロットが秀逸ですね。

     そして、『暗殺者』は、知名度低いです。

  • 『暗殺者』、映画は名前だけ知っていますが、見ていませんね……。
    雲江様がそこまで絶賛しているのなら、ぜひ読みたいです!(*´▽`*)

    ……が、絶版なのですね……(><)

    作者からの返信

     絶版という情報が入っています。が、このラドラム。ちょっと文体のボリュームが凄くて、面白いからと続けて読むと胃もたれするとはよく言われていて、事実連続で読んでつらくなったこともあります。

     まあ、読書の出会いは人それぞれ。
     しかし、ぼくは、『暗殺者』以上に面白い小説はひとつしか知りませんし、同等のものも、ふたつくらいでしょうか。
     ぼくは、この『暗殺者』があったから、ここまで書いてきたというう側面もあります。そういう意味では、やはりもっとも影響を受けた作品で間違いないですね。

  •  ボーンシリーズは、マットデイモンの映画だけ観ました。
     小説はもっと凄かったんですね。それは驚きました。あれでも十分に楽しめましたから。今度、原作を読みたいです。
     
     一人称と三人称の混合は難しいですね。カクヨムではほとんど成功している例を見ないですから。でも、斬太さんの技術があれば、作品によっては可能でしょう。僕はちょっと避けてますけど、どうしてもという必然があれば挑戦したいと思います。

     僕が衝撃を受けたのは、平井和正のウルフガイですかね。
     行動描写に衝撃を受けたという点では、斬太さんが感じたのと同じだった思います。

    作者からの返信

     マット・デイモンの映画だけ見たのなら、それはもっともやってはいけないパターンですね!

     実写版『デビルマン』をみて、『デビルマン』を評価するようなものです。

     で、ですね。

     これを書くにあたり、ちらりと『暗殺者』を見てみて、衝撃を受けました。ぼくは、『暗殺者』は、一人称と三人称が混在しているのだと思っていたのですが、違ったのです。きちんと三人称で書かれて、心理描写だけは一人称。しかもそれが混乱しないように、書き分けられていたのです。

     ぼくが真似したつもりの文体は、粗悪なコピーで、猿真似でした。ロバート・ラドラムは、ぼくの想像を超えた高い技術の持ち主でした。いまになってやっと、それの技術の高さを理解した次第です。

     そして、すみません。ウルフガイは読んでいません……。

     が、凄腕の書き手は、この世に山ほどいるものですね!

    編集済