第87話 『ときめき☆ハルマゲドン』のキャラクターについて➁


 みなさんお待ちかね、「『ときめき☆ハルマゲドン』のキャラクターについて➁」でございます。ちなみに①はありません。どこかで死織とヒチコックについて語っていたので、それを①だと思ってください。



 ちなみに、今回は第3章と第4章について、軽くネタバレありますので、未読の方はご注意ください。



 実は『とき☆ハゲ』のキャラクターには、ゲームから流用したものが何人かいます。

 以前にも語っていますが、死織のビジュアルと設定は、ゲーム『デッド・オア・アライブ』のレイファンから持ってきています。作中ではレイニャンとしております。



 で、まったく解説し忘れていたのですが、ゲーム『デッド・オア・アライブ』をプレイされた方はお気づきだと思いますが、この『デドアラ』からとったキャラ、もう一人います。それは第2章で登場するエリ夫です。まあ、語るほど活躍しないキャラなんで、スルーされていましたが。


 これは、『デッド・オア・アライブ4』から登場する金髪碧眼の美少年ショタキャラである形意拳使いのエリオットからとっています。

 で、おそらくご存じの方はエリ夫の扱いから、雲江、さてはゲームでエリオットにボコられて、あいつのこと嫌いに違いないな、と誤解されている読者の方も多いと思います。


 ゲーム中のエリオットは、いわゆる連携の強い連打キャラで、一度動かれると、どこでその攻め手を止めていいのか分からない、いわゆる戦って「嫌な」相手なんです。

 たぶん、みなさん嫌いだと思います。あのエリオットのこと。


 で、ですね。

 じつは機会がなくて語らなかったのですが、ぼくの格闘ゲーム『デッド・オア・アライブ』での使用キャラなんですが、レイファンではなくて、このエリオットなんです。


 というより、このエリオットが好きで好きで『デドアラ』やってます。

 はい、連打連携、拳打で攻めて攻めての格闘スタイルが大好きで、エリオットに関してはぼくの最愛のキャラクターです。ショタキャラ使うおっさんってどうよ?とも思いますが。



 そのエリオット愛が強すぎて逆に、「これは早い段階でエリオットを登場させとかないと、変に強いキャラを作っちまいそうだぞ」というしょうもない理由で、エリ夫というキャラを第2章で登場させた次第です。

 早めに潰してかないと、暴走しそうな自分が怖かったんです。


 ちなみに、陽炎は、おなじ『デッド・オア・アライブ』の霞に少し似せていますが、とくに強く意識はしていません。



 もう一人、ちょっと語っておくキャラがいます。


 第3章で登場したイガラシですが、物語の演出上、ネタバレになりますが彼女は『ブラッディロア』という格闘ゲームから設定だけとってきています。ナース服と獣化です。

 で、キャラクター自体は、むかし職場(書店ではない)にいた女の子、筒井さん(実名ただし旧姓)です。でこの筒井さん、『バイト軍師シボー』さんの筒井さんのモデルと同一人物です。つまり、おんなじ人が演じていると思ってください。


 で、このイガラシ、プロット段階で名前がマリエでした。理由は簡単、ちょうどあのころ観た映画『シティーハンター』で飯豊まりえちゃんの演技が良かったから。

 ただ、マリエだとカエデと名前がかぶるんですよね。で、なんか洋風の名前エリスとかなんとかにしたんですが、それでもやっぱり被る。

 で、仕方ないからいっそ、引っ掛かりのある名前に変えてイガラシにしました。



 ちょっと長くなりましたが、もう一人だけいきましょう。


 第4章で登場する柳生ちゃん、ことソラララトフ。


 まず、元ネタはスティーブン・ハンターの名作小説『極大射程』に登場するソ連のスーパー・スナイパー「ソララトフ」です。


 で、このソララトフから名前をとった狙撃手という設定で旧『ときめき☆ハルマゲドン』に出ていたキャラが「ソララトフ」でした。片目に眼帯したスナイパーの女の子です。


 旧『ときハゲ』では、このソララトフを死織が柳生ちゃんと勝手に名前を変えて呼んでいました。片目に眼帯しているから、柳生十兵衛みたいで柳生ちゃんなんですが、史実では柳生十兵衛三厳みつよしが隻眼であった証左は特にないようです。


 つまり、柳生ちゃんのキャラとしてはヒチコックより古くなります。

 で、今回入れたポンコツ要素として、「ソララトフ」と入力するところを間違えて「ソラララトフ」とラが1文字多くなってしまっています。元ネタからして舌噛みそうな名前がさらに舌噛みネームになって登場しました。


 もちろんソラララトフこと柳生ちゃん、このあとも登場予定です。



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