第86話 小説はプロットがすべて


 小説はプロットがすべて。といってしまうと、ちょっとオーバーですかね。


 現在新作ラノベのプロットを作っている雲江斬太です。

 まだ非公開ですが、題名も決まり、主人公の名前とか世界観の設定とかもあらかた完成してます。


 いつも小説のプロットを作るときは、まずアイディアがあり、そこから主人公と他のキャラクター、世界観、物語の設定なんかを決めて、それらを生かすプロットを組みます。だいたいの方々が、こういった作り方をしているのではないでしょうか? ぼくもいままでそうやって来ました。


 が、今回はちょっと作り方を変えたんです。


 まずテーマがあり、次にアイディアがあり、そこに面白さを吹き込み、人の興味を引く要素をいれ、物語を形作る四つのプロット・ラインを設定しました。つまり、四つの話が同時進行しているわけです。

 ただこの、四つの話の同時進行。これくらいの同時進行はだいたいの物語で普通に行われています。ただし通常はその四つを分解してプロット組みしないだけです。


 で、いつもはキャラや設定のページのあとに、一番多い分量でプロットを書いてゆくのですが、今回は、片側のページにトータル・プロットとして全体の動きを書きながら、もう片側のページにキャラクターや小道具、舞台となる街、組織などのプロットを書きまくりました。


 つまり、キャラも設定もすべて、それをプロットとして書きなぐったわけです。


 というのはですね。

 人って、いきなりぽっと出現するわけではないですよね。物語に登場するときでも、それ以前からそのキャラは生きていて、なにかしらやっているわけです。


 キャラクターの履歴書みたいなものなんですが、それをプロット、すなわち物語として記述しました。

 キャラはもちろん、登場する組織、使われるパワードスーツ、それら全部、片っ端からプロット形式で書きまくっています。


 さらに、物語の中で事件に巻き込まれれば、そのキャラクターの心情は変化します。それもプロットとして記述できます。


 つまり、物語に登場するものすべて、それはプロット、すなわち物語である、という認識です。

 たとえば、ある場面を作るのに、トータル・プロットを作ったら、ヒロインの視点のプロットをそこだけ書く。主人公視点のプロットも書く。そうして物語を、糸をより合わせるようにして作っています。


 この作業がひと段落したら、プロットを清書して頭から書き直す予定です。


 このペースだと近いうちに執筆に入れて、今日発表のあったスニーカー文庫大賞に間に合いそうですが、どうせならカクヨムで連載して読者の反応見てみたいなーと思っています。


 なんか、いい時期に、せっかくなら読者選考のあるコンテスト、やってくれないかなー。


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