第52話 書きやすいキャラクターと書きづらいキャラクター


 だれしも、書きやすいキャラクターってあると思います。

 きっとそれは、自分に似ていたり、自分が憧れたり、自分が好きだったりするキャラクターなんでしょう。つまり、自分の中にその要素があるキャラクターだと思うんです。


 一方書きにくいキャラクターというのは、その逆で、自分の中にそんな要素がなかったり、自分が嫌いな性格だったりといった、ある意味拒絶反応を起こすキャラクターではないでしょうか?


 でも、そういうキャラターでも、そいつの性格を掴むことができれば、ある程度は勝手に動いてくれて、「へー、こいつ、こんなこと言うんだ」とか「こいつ、変なことおっぱじめるなー」とかあって、それはそれで楽しいですね。



 ぼく自身が描いたキャラクターで、一番書き易かったのは『バイト軍師シボーさん』のシボーさんでしょうか。あとは、『ファイナル・ジ・アース』のきいちこ。

 この手のキャラクターは一番書きやすいです。


 で、自分的に異質だなーと思うナンバーワンが、『電装竜騎士団の飛翔兵』のリナです。あれはもう、ほんと「変な奴」でしたね、ぼくの感覚として。



 で、なんでこんな話をしているかというと、いま書いている新作の『ときめきハルマゲドン』なんですが、主人公が2人いるんですが、片方の死織がぼくに近いんです。で、相棒のヒチコックが、異質なんです。


 こいつ、変わってるなぁと思いつつ、面白いやつだなぁ、と思いながら書いているんですよ。


 2人が組んで戦う、ある意味バディー物の要素があるので、当然そうならざるを得ないのですが、書きやすいキャラクターと書きづらい(けど面白い)キャラクターを交互に書いていて、特にそう感じました。


 書きやすいキャラクターと、書きづらいけど面白いキャラクター。あるなぁ、と。


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