第9話 平成仮面ライダーを浅く語る①『仮面ライダー クウガ』


 平成仮面ライダー・シリーズも20作目らしいですね。最近のはほとんど観てないですけど。

 で、20作記念ということで、平成仮面ライダーの全シリーズ1話2話が、YouTubeの東映公式ページにアップされています。さすが東映さん、太っ腹。

 お暇な方はご視聴ください。



 ということで、『仮面ライダー クウガ』を浅く語ります。


 これは、平成仮面ライダー・シリーズの記念すべき第1作です。


 主演はオダギリジョーさん。平成仮面ライダーで主演した俳優が、その後有名になるという流れを作ったのは、この方ということになるのでしょうか? 事実、平成仮面ライダーの主演俳優さんを観てみると、そうそうたるメンバーですね。いちいち書かないけど。



 この作品は結構しっかり人間ドラマが作りこまれていて、襲ってくる怪物の『グロンギ』が『グロンギ語』をしゃべったりとか、警察と仮面ライダーの協力があったりとか、結構大人向けな内容でした。

 大人がみても子供がみても面白いというのが特徴なんですが、主人公の五代くんと警察の一条さんとの友情に反応しちゃった腐女子の方々が同人誌で二人のBL物を作って、当時のコミケには『五・一』というジャンルがあったそうです。


 また、あとの話で出てくるバイクアクションが神業レベルで、いまの特撮ではバイクシーンはCGが多いんですが、クウガでは生身の人間のアクションが使用されていました。


 バイクでクウガとグロンギが殴り合うんですが、跨ったバイクの上でキックやパンチじゃなくて、走っているバイクがウィリー(急加速で前輪を浮かす技)やジャックナイフ(急ブレーキで後輪浮かす技)で、ガチに車輪で殴り合うんですねえ。


 とまあ、いろいろ語りたいことのある名作ですが、第一話のおすすめシーンはこちら。

 

 五代くんと一条さんの出会いの場面。(動画開始9分)


「君は?」と一条さんに尋ねられた五代くんが名刺をだすのですが、この渡す名刺に注目です。

 そこにはこう書かれています。



「夢を追う男  五代雄介」⚡



 そうなんです。平成仮面ライダーといえば、ヒーローのニート率が高いということで有名ですが、なんとその流れはすでに第1作目において確立されていたのです。


 のちの作品の『仮面ライダーW』では、主人公の二人は一応探偵という職業についておりますが、特撮における「私立探偵」という職業は、ニートと同義語だと思ってください。

 『快傑ズバット』の早川健や『超光戦士シャンゼリオン』の涼村暁なんかが好例ですね。




 ちなみに『仮面ライダー クウガ』の五代くんは、カレー屋でバイトしてました。


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