第3話 ぼくのプロットを公開します


 カクヨムのみなさんは、プロットの話が好きなんでしょうかね? けっこうプロットに触れたものが多くあります。


 ちょっとプロットの話でもしましょうか?


 といっても、ぼくはここ最近はプロットはほとんど書いていません。つぎに書く予定、というかすでに書き始めているんですが、その長編は話が複雑なのでプロットを細かく書きました。が、なかなかプロット通りには書けないですね。少なくともぼくは。



 ということで、あまりプロットを書かなかった時期の作品のプロットを公開します。


 これはカクヨムで最初に公開した『剣豪戦隊ブゲイジャー』の第1話のプロット。この作品は、全7話で計14万文字。1話あたり2万文字になります。


 各キャラクターごとや、全体としての設定メモもあるんですが、第一話のプロットとして書いたのが以下。



   ◆ ◆ ◆


士郎、但馬守に誘われる

土蜘蛛 ゲーセンで会う小学生陽介が行方不明

ブラックジュウベエに助けられる 土蜘蛛の巣にとらわれた陽介

ブラックジュウベエやられる 「弱っ」

士郎ブゲイジャーになる 「力が欲しくないか? 大切な人を守るための力が」

ピンクが倒す

名前でえらばれていた


   ◆ ◆ ◆



 以上7行です。


 他に設定メモでこんなんもあります。


   ◆ ◆ ◆


 ジョーカー電撃隊

 バルカン戦隊サンタイヨー

 中華戦隊チャイナジャー

 天上戦隊ゴセイダー

 円陣戦隊ゴーインジャー

 シンケン戦隊サムライジャー

 忍嵐戦隊ハリキリジャー

 GOGO戦隊キュウキュウジャー

 激連戦隊ジュウケンジャー

 電竜戦隊キョウジュウジャー



   ◆ ◆ ◆



 まさかの、第1話の内容以上に、ギャグに力が入ってます。



 で、そののちの第2話から第6話まではすべてノート1ページで、10行から15行くらいのプロットらしきものが書かれています。で、「ブゲイジャー1」は第7話まであるんですが、第7話は、第6話が長くなってしまったので、プロット自体は第6話と共通です。


 で、もっとも酷いのが、「剣豪戦隊ブゲイジャー2」の第8話、第9話。ここは前編後編になっているので、文字数は倍の4万文字相当なんですが、プロットは、「ヨスウケ、ドカッチ、井出ちゃん」という走り書きの横に4行だけ。


   ◆ ◆ ◆


 れんやさい ×

 ライト○○ ×

 ○チョウ  ○

 でんげき隊 ○

 ゲーム ドル○


   ◆ ◆ ◆


 未読の方もいると思うので一部伏字ですが、まさかのクイズの問題だけしか書かれてないです。正直自分でも、「んな、バカな」と思ったんですが、あれはほぼノープロットで書いたみたいです。



 そして、そのあとの第10話もひどい。

 いやまあ、第10話はおいておきましょう。

 あの話は、昔話の「しっぺい太郎」を元ネタにしていますが、じつはそれを直接ではないんです。「しっぺい太郎」を元ネタにした『快傑ズバット』という特撮番組の1エピソードを元にしています。そのため、ほんの一部の読者しか、ギャグの意味が分からないというかなりコアな仕様です。



 プロットの話にもどしましょう。


 話の流れを頭の中で組み立てられれば、基本的にプロットは書かなくても小説は書けます。それもひとつの方法です。


 が、です。


 つぎに書く予定の長編が、かなり複雑な設定だったので、ぼくはプロットを久しぶりに書きました。考えを整理するのが最大の目的でした。もうモリモリ書きました。


 で、それはなんとか上手くいったんですが、そのあとです。


 ながらく止まっていた「剣豪戦隊ブゲイジャー」のつづきの話、第11話のプロットもついでにちょっと書いてみたんです。これも、話を整理する目的です。

 なんと、かなり良い感じで6割くらい書けました。


 プロットは、不要ならば書く必要はありません。が、話に詰まったりした場合や、複雑な設定の長編の場合は、それを書くことは有効だと思います。


 すこし長くなりました。今回はこの辺りにしておきます。


 いちおう、このエッセイを創作論にするつもりはないので、プロットの話は次回で終わりにする予定です。




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