3人いればなんとかなる1

「いただきま」

「ちょっと待って君たち。それは本当に食べて良いものなのか、ちゃんと見たの?この辺には毒を持った物もあるから気を付けた方がいいよ。」

 確かに確かめていなかったな。危なかった。この人は、僕たちよりも5つぐらい上の年なのかな?

「初めまして。忠告ありがとうございます。私の名前は、夏希で、こっちが優です。あなたの名前は何ですか?」

「俺の名前は、高福雅也。気安くまさやでいいよ。新種の植物を探して、旅をしているんだ。君たちは一体どこへ行くんだい?」

「涙の滝です。どうしても、行かなければならない理由があるんです。」

「いいねぇ。俺も一緒に連れてってよ。植物のことなら、何でも分かるよ。滝シリーズの周りは、まだ行ったことがないんだけど。でももう、何年も旅してるから、分からないことは何でも聞いてくれ。」

「植物に詳しい人が居てくれるのはありがたいね、夏希。雅也さんに聞きたいことがあるんですが。魚の釣りかたを教えてください。」

「魚の釣りかたか。ちょっと行ったところに、川があるから、そこで説明してもいいかな?」

「はい。」

 何年も旅をしている人に会えるなんて、最高だよ。

「え~っと、魚って言うのはね、・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「よく分かりました。。やっぱりすごいですね。」

「そんなことないよ。じゃあ、そろそろ戻ろっか。」

「はいっあっ!............痛い~」

 恥ずかしいことに岩の上を滑ってしまった。こんなことは、いつぶりだろう。

「優、ちょっと痛いけど我慢ね。」

 あ~、痛い。足にすごい染みる。

「ありがとう、夏希。結構、治療とかって上手いんだな。」

「一応、医者目指してるから。旅の途中で免許はとってしまいたいけど..........。」


 私が医者を目指すようにったのには、いくつかの理由があるんだ。



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