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メテオラは対策を考える。だけどなんの解決策も見つからない。空を飛べないメテオラはこうして空から落っこちることしかできないのだった。
メテオラは困ってしまった。一応、カバンの中に絆創膏はあるが、それでなんとかなるとはとても思えない。
……ど、どうしよう?
そんなことを考えているメテオラの視界の中に、遠くから高速で近づいてくる一つの小さな影が見えた。
その影は瞬く間に大きくなり、やがてはっきりとした姿となってメテオラの瞳で捉えられるようになる。それはものすごい速さで空を飛んでいるマグお姉ちゃんの姿だった。
マグお姉ちゃんの姿を見たことで、メテオラの意識は一瞬で覚醒する。
「……マ、マグお姉ちゃん!!」とメテオラは力一杯大きな声でそう叫んだ。
「しゃべらないで!! しっかりと私の手につかまって!!」そう叫ぶマグお姉ちゃんの顔は真剣そのものだった。めったに見られないマグお姉ちゃんの本気の表情だ。
高速で空を飛ぶマグお姉ちゃんはメテオラに片手を差し出していた。その手に向かって、メテオラも自分の片手を可能な限り限界まで伸ばす。
それはメテオラとマグお姉ちゃんの体が空中で交差するその刹那の瞬間だった。
マグお姉ちゃんはメテオラの手をしっかりと捕まえて、メテオラはそんなマグお姉ちゃんの手を懸命に握り返していた。
マグお姉ちゃんはそのままメテオラの体を抱きかかえるようにしてくるくると空の中を回転して、力を四方八方に分散しながら減速すると、やがて空の中でなにごともなかったかのようにぴたっと動きを止めて停止した。マグに息の乱れはない。ただその完璧だった魔法使いの服装が少しだけ乱れていた。
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