第4話

 ご飯を食べながら、壮馬の今までの話を聞いた。

 生まれつき、身体が弱かった壮馬は、病院の外に出たことがほとんどないらしい。そして、入院中も同年代の子がおらず、友人と呼べるような人は1人もいなかった。小学校のランドセルも中学校の制服やカバン、高校の制服も全て使ったことが無く、治療費を高いのに、親に申し訳ないとずっと思い続けてきた。だから今、こうして制服で高校に来ることが出来て嬉しい。

 そう語っていた。

 さらに驚いたことに、壮馬は一年留年しており、同じ一年生ではあるものの、私より年上だと言うのだ。

 勝手に同い年だと思っていたよ……。

「ところで、どうして高校に来られるようになったの? 」

「あー、病気が少し良くなったんだ。だから、こんな状況だけど退院してみたらどうかって……」

 答えにくそうに答える。

「良いことなんだよね……? 」

「も、もちろんそうだよ! 」

そうは言うものの、壮馬バツが悪そうに顔を背けた。

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