第6話

きっぱりと別れたいと思った。

土井垣と会って別れ話をする事に決めた。

10月2日(月)土井垣と会った。

会って土井垣をほめた。すばらしい肉体、すばらしいセックス、天にも昇る気持ちだった事。でも、全ては終わってしまったの。

「なら、なぜわかれるの」

「夫と子供が居るからよ、仕方ないわ」

「月1回だけで良いから、会ってくれないかなあ」

「だめよ、それこそ泥沼の不倫になるわ、不倫はカラットした軽い明るいのがいいのよ。泥沼をはいずり回るのはダメよ」

「あのときは、ああんなに楽しんでいたくせに」

「それは、あのときは軽い明るい不倫だったからよ、今は違うわ」

「どうしても景子ちゃんと別れるのがつらい」

「取り返しのつかないところまで行ってしまうわよ。土井垣さんは若いし、それだけすばらしい肉体を持っているのだから、いい彼女がすぐにできるわよ。出会い系サイトなんかに登録したら人気者になるわよ」

「どうしても別れると言うなら、家に電話して、この不倫をご主人に言うよ」

「それは、それだけはやめて」

「だったら関係を続けてちょうだい」

「だめよ、泥沼不倫になるわ」

「だったら、ご主人に電話をする」

「じゃあ、しょうがない1回だけよ。1回だけするからそうしたら、別れてちょうだい」

「ワーイ・ワーイ・ヤッター」

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