第7話
「僕は君のことが好きだから....どのみち僕はタイムリミットが過ぎたから、家に帰ることは出来なかった。でも君が、無事に家に着けたみたいで良かった」
「秋月君!?」
「ちょ、紬。何を言ってるの?」
「今、秋月君の声が聞こえたの!」
「紬....さっきのニュースを見たでしょ? 悲しいのはわかるけど、でも....」
「そうだ! あの青いバラ....!」
「紬! 学校は!?」
「ちょっと待って!」
私は二階まで一気にかけあがり、青いバラを手にとった。
「秋月君....私、私もずっと....貴方のことが好きだった。だけど、目指すものが違うから別々の高校に行って....ほんとはメールも電話もしたかったんだよ。
でも、高校生になって急に秋月君が変わってたらどうしようって思ったり、彼女でも出来てたら....なんて思ったら、気付いたら半年が経ってて....久々に再会したって思ったら、秋月君死んじゃうんだもん....私、悲しくて....でも、好きなのはホントだから」
私は秋月君に貰った青いバラに本音をぶつけた
返事がないとわかっていても
「....僕も同じこと考えてた。葉月さんに彼氏でも出来てたら、なんて....だって、葉月さん可愛いから」
「....? あき、づき君? ねぇ、どこなの?」
秋月君の声が聞こえる。でも、どこだろ?
わからない....
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